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2歳の女児がレイプされる現実 紛争下では性暴力が「武器」になる

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紛争下では、レイプは「武器」として使われる。

アフリカ大陸中部に位置するコンゴ民主共和国。特に東部は、「女性にとって世界最悪の場所」と言われることもある。なぜなら、日々数十人~数百人もの規模でレイプが横行していることもあるからだ。コンゴ紛争では、深刻な数の女性に対する性暴力の被害が報告されており、1998年以降の約20年間で、推定20万人もの女性と少女が被害を受けたと言われている。

また2014年の国連レポートによれば、2010年から2013年までの4年間では、3,600人以上が性暴力の被害に遭っている。

レイプの対象となるのは成人女性ばかりではない。10歳にも満たない少女や、また男性も被害に逢うことがある。中には、2歳の女の子や80歳の女性までもがレイプされているほどだ。兵士が自身の性的欲求を満たすためにレイプが行われることもあるが、多くの場合、攻撃先の家族を「崩壊」させるために、レイプが一種の「武器」として使われている(関連記事:4歳の少女をレイプ―女性にとって最悪の場所、アフリカ最大の紛争コンゴの性暴力)。

コンゴ東部では、反政府軍だけでなく、政府軍側の兵士による女性への性暴力も行われており、その手法は、家族やコミュニュティーの前で行う集団強姦や性器を刃物で傷つけるなど、残忍なものが数多く報告されている。被害を受けた女性は、心身共に傷つき、社会的・経済的にも苦しい生活を強いられることになる(関連記事:世界を無視しない3つの方法 無関心を許さぬアフリカ・コンゴ紛争/紛争鉱物)。



一方で、自衛隊の派遣先となっている南スーダン。2月20日には一部で飢饉の発生が宣言され、少なくとも10万人が死に直面しており、100万人以上が飢餓に苦しんでいる。また、人道支援を必要とする数は600万人以上にも上っている。 
 
3月25日には南スーダンで援助関係者6人が何者かに待ち伏せされた上で襲われ、殺害されている。2013年12月に内戦が始まって以来、南スーダンではこれまでに少なくとも79人の援助関係者が殺害されている。また、外国人援助関係者に対する労働許可証が100ドルから10,000ドルへ値上げされるなど、南スーダン政府による援助機関への「妨害」が指摘されている(関連記事:南スーダン、NGO職員6名殺害 なぜ援助関係者が狙われる?自衛隊は駆けつけ警護できた?)。

この南スーダンでも、深刻な性暴力被害が数多く報告されている。

昨年7月に紛争が再燃してからは、南スーダンを脱出する難民の数が後を絶たない。その数は現在150万人を超えて、シリア、アフガニスタンに続き世界で3番目の「難民危機」となっている。多い時には、1日に2,000人~3,000人もの難民が隣国のウガンダ北部へと流入している。

故郷を離れてウガンダへと向かう途中、運悪く政府軍に見つかってしまうと、男性は殺され、女性はレイプされるといった声が難民から聞かれる。私が今年2月にウガンダ北部の難民居住区で出会った女性は、「逃げる途中で政府軍に見つかってしまい、夫はそのまま拉致された。今は生きているかさえも分からない」と話していた(関連記事:「政府軍に夫を拉致された」一家の主を失った南スーダン難民の女性たち)。
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インタビューに答えてくれた南スーダンを逃れた女性。写真右手が筆者(photo by Kanta Hara)
 
 
子どもたちの目の前で母親がレイプされていることや、母娘が同時にレイプされていることも報告されている。また、南スーダンとウガンダの国境を超えるためには兵士に「レイプ税」を支払わなくてはならないと証言する女性もいるほどだ。

上述した2010年からの4年間におけるコンゴの性暴力被害者は、70%以上が女性、25%が子どもだ。また、現在ウガンダが抱えている南スーダン難民の86%は女性と子どもによって占められている。

紛争が起きれば、犠牲になるのは女性や子どもたちだ。特に、家族の前で行われるような性暴力は、被害者に対する肉体的なダメージのみならず、被害者家族全体に大きな精神的ダメージを与え、紛争後もPTSD(心的外傷後ストレス障害)などに苦しむなど、長期的な悪影響が及ぼされることになる。

(2017年3月31日 原貫太ブログ「世界まるごと解体新書」より転載)

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現地からお願いする。欧州、日本よ、ウガンダの南スーダン難民政策を見習ってくれ

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誰だって、一度は思ったことがあるだろう。今この瞬間にも、世界には紛争や貧困で苦しんでいる人がいるのはなぜなのだろうと。その人たちのために、自分にできることはなんだろうと。

僕は、世界を無視しない大人になりたい。  --本文より抜粋

ある日突然誘拐されて兵士になり、戦場に立たされてきたウガンダの元子ども兵たち。終わりの見えない紛争によって故郷を追われ、命からがら逃れてきた南スーダンの難民たち。

様々な葛藤を抱えながらも、"世界の不条理"に挑戦する22歳の大学生がアフリカで見た、「本当の」国際支援とは。アフリカで紛争が続く背景も分かりやすく解説。今を強く生きる勇気が湧いてくる、渾身のノンフィクション。
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記事執筆者:原貫太
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