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調査報道メディア「プロパブリカ」による、NASAの衛星を利用したジャーナリズム

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これまで何度か紹介してきた、アメリカの調査報道NPOメディア「プロパブリカ」の新しい試みをお伝えします。

・調査報道メディア「プロパブリカ」のデータ販売額、3万ドルを突破

月間50万UUで社会を変えるNPOメディア「プロパブリカ」ーーその手法とは?

なんとジャーナリズムにNASAの衛星を活用した事例をおこなっていたとのこと。今年9月に公開した、ルイジアナ州の消滅しつつある湿地を追ったインタラクティブ記事「Losing Ground」にて衛星からの画像を活用したのです。ソースも「NASA/USGS Landsat」となっています。

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温暖化の議論はいまだされていますが、地上からのみの情報でなく、衛星からの画像で比較することで、海面上昇による海岸線の後退なども明らかです。テキストだけでは伝えることが難しいトピックなので、地図、画像、音声などマルチメディアを活用しています。

プロパブリカでは、ニューオレゴンに拠点を置く調査報道チーム「The Lens」と協働し、データビジュアライゼーションと地上での取材を実施。そして、NASAの衛星からの画像のほか、ルイジアナ州立大学が所有する古地図、アメリカ地質調査所のデータを用いて、今回の記事がつくられています。

GitHubに記事に使用したツールやソースをアップしているのもプロパブリカのオープンな思想や公益性が現れていていいなあと思います。

NPOメディア「プロパブリカ」の「報道レシピ」がコラボレーションを促進する

海外ではドローンを活用したジャーナリズムも進んでいますが、プロパブリカのような資金のあるメディアでは衛星を活用したジャーナリズムにまでおよんでいて、今後もますます楽しみになりました。

2014年11月4日「メディアの輪郭」より転載)

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