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「恋チュン」動画が評判になった歯科医院

2017年04月03日 18時37分 JST | 更新 2017年04月03日 18時38分 JST

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院内で「恋するフォーチュンクッキー」を踊る歯科医師たちと歯科衛生士、技工士や歯科助手などの歯科スタッフ。総勢65名のダンス風景からは、和気あいあいとした楽しさが伝わってくる。IT企業や役所などの組織で踊る「恋するフォーチューンクッキー」動画が話題になって久しいが、中には「やらされ」感をかもし出してしまっている、残念な作品も少なくない。だが、日本橋萱場町に本院を構える福岡歯科verは、ごく当たり前に視聴者の微笑みを誘う。理事長の福岡博史の「やってみたい」とのつぶやきをきっかけに、スタッフが企画し進行した企画だ。始めは院長の思いつきではあるものの、現場スタッフが主体的に動きリーダーたちがそのムーブメントに乗ったボトムアップの好例である。

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だが、父の明が開業してから半世紀も続く歯科医院を継承した約15年前...。41歳の福岡博史は悩み、大きな壁にぶつかっていた。元々いたスタッフが思うように付いてきてくれない。彼らの心がつかめない。本院と分院の理念が一つにまとまらない。「このままでは、いけない!」と、危機感を抱いた福岡は「院を良くするためにはどうしたら良いか?」と、一から考え直すことにした。考え抜いた末に到達した結論は、法人格「明徳会」の名のもと、改革を行なうことだった。儒学の教えである「明徳」、そして、明徳を明らかにする「明明徳」。福岡は、代表者として、人間の本質に立ち返り、父が打ち立てた「明徳を明らかにする」ため、自ら襟を正して以下、三つの理念に回帰した。

一、「人間として正しいこと」に基づく医療を実践し、明徳を明らかにして、人間性を高めていくこと。

一、患者様を真の健康へと導く仕事を通じて、医局員の物心両面の 幸福を追求していくこと。

一、「科学」と「心」という対極を共に求める統合医療と統合経営を目指し、組織として社会に貢献していくこと。

歯科医院での日々の治療で扱っているのは、決して歯だけではない。歯科はミクロの世界で医療技術も日進月歩だが、各論にとらわれ過ぎてしまえば、いずれ全人医療の枠組みからは外れてしまう。もともと東洋医学にも力を入れてきた理由は明確で、歯にしか関心を払うことができなければ、身体が訴えかけてくるメッセージや患者の気持ちを見失ってしまうからだ。

結局、向き合っている対象は、人間であり、患者の心なのだ。その先に、日々の健康と幸福が待っている。理事長が明徳を実践できなければ、スタッフに通じるはずがない。福岡は、医学を志したときの原点に立ち返り、統合医療と社会貢献に徹することにした。人に人間らしく接するその想いは、やがて、スタッフの心にも届くこととなった。本院も分院も、そしてすべてのスタッフの心が一つにまとまった。おのずと、患者も喜びファンが増えた。今、福岡歯科に通院する患者たちのデンタルIQは高く、定期健診を欠かさない。

福岡歯科は、健全経営を続け、スタッフ教育にも力を入れる。年に2回は65名のスタッフが一同に会し、勉強会で意見を出し合う。そんなプロセスを経て「恋チュン」動画が出来上がった。撮影はNGの連続で難航したが、何度も練習し十数回リテイクを繰り返して、ようやく完成したときドクターやスタッフの気持ちは一つになっていた。完成して終わりではない。動画を公開すると楽しい雰囲気は如実に伝わり、患者たちからも好意的なフィードバックが起こった。

福岡博史は最近、長らくほこりをかぶっていたギターを手に取った。多忙極める毎日だが、時折、爪弾いて学生時代に知った音楽の楽しさを再認識している。院の代表者が日常を楽しむことが何よりも重要だと改めて実感する。福岡歯科の患者たちにとって、歯科治療は「痛く怖いもの」ではない。彼らにとって福岡歯科は心と体に響く治療を受けられる、あたたかい笑顔とコミュニケーションを受けられる、やすらぎの場なのだ。

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