投資の基礎を学んで賢く資産を増やそう セミナーレポート

"投資"は、お金や資産を上手に活用すること、なんですね。

"投資"、 "投資信託"と聞くと難しいイメージがありませんか?株にFX、クラウドファンディング、ビットコイン・・・聞いたことはあっても、今ひとつよくわからない方が多いのでは。

そこでLAXICでは、はじめて投資をする方、興味がある方に向けて「投資の基礎を学んで賢く資産を増やそう」というセミナーを行いました。株式会社CashFlowFinanceの根本貴宏さんを講師としてお呼びし、誰にでもわかる投資の基本から具体例までを指南していただきました。今回はこちらのイベントをリポートします。

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【根本 貴宏さん プロフィール】

大手外資系金融機関にて不動産投資業務に携わり、その後、J-REITの組成並びにシステム化の事業推進を行い、不動産、金融、システムとそれぞれの業界のプロフェッショナルの間に入りプロジェクトを行う。現在は、過去の経験を活かして、2017年2月よりクラウドファンディング事業を開始した。

投資を始めるには、まず勉強から

*お子さん連れでソファーに座りながら熱心にセミナーを聞く参加者

「そもそも投資って何?」初心者の皆さんなら、基本の基本から疑問ばかりではありませんか?

一般的な投資とは

"投資"とは金融商品を売買しその差益を得ること、あるいは金融商品を持つことで分配金を得て利益を得ること

講師の根本さんはセミナーの冒頭で「資産を活用する選択肢のひとつとして投資がある」と説明しています。

根本さんは「投資をするなら、勉強が必要」と続けました。なんとなく知っているような耳学問で行うにはリスクもあるし、効率的な資産活用はできません。

例えば、「投資するなら利回りがいいものが良い」と目先の数字で考えてしまいがちです。利回り20%と聞けば、とても儲かるように感じますね。実はこうした金融商品の中には、その瞬間20%利回りでも半年後には実態上、利回りが3%なってしまうものもあります。

投資についてよくわからないまま、ただ「利回りが良い=儲かる!」と飛びつくと、実際にはたいして儲からない、資産は増えないこともあるというわけです。金融商品や投資、投資信託に興味をもったら、投資する会社をや商品を見極めるため、まず学ぶことが大切です。

では、いったい何を学び、投資の準備をしていけばいいのでしょうか。根本さんは「投資をする前に」まず判断しておくべきポイントを3つあげました。

投資をする前に押さえておきたいポイント3つ

投資の基本ポイント3つ

① いくら投資するか

② お金を寝かしておける期間

③ 投資に対して自分がどれくらいの時間をかけられるか

① いくら投資するか

お給料からいくら投資に回せるか、は当然ながら重要ですね。まずはお給料や貯蓄から、いくらまでなら投資に回せるのかを判断することがスタート地点です。

②お金を寝かしておける期間

お金を寝かしておける期間とは、投資にかけたお金をいつまでそのままにしておけるか、です。運用して比較的早くに換金したいのか、それとも老後を考えて数十年間手をつけないで運用できるのか、それによって選ぶ金融商品も変わります。

③投資に対して自分がどれくらいの時間をかけられるか

根本さんが強調していたのは、特にこの点です。

投資は商品を観測する必要があります。時間により価格は変わり、為替も変化し、金の値段も上下します。株価を例にとれば、常に変動しています。それらを毎日チェックできますか? 金融商品の中には日々細かく変動をチェックすべきものがあり、かなりの時間を割くことになるでしょう。

投資の専門家ではなく、仕事をしながら少し余裕のある資金を投資に回そうというのであれば、どれだけの時間を投資にかけることができるか。自分のライフスタイルと照らし合わせて、無理のない範囲で「できる投資」を選ぶのが大切なんですね。

自分の得意な分野で投資をするのがコツ

もうひとつ、投資の大事な側面として挙げていたのが、自分の性格や強みと投資する商品を "マッチ"させる点です。

自分の得意分野での投資は、知識もあり様々な情報を得やすいメリットがあります。興味分野での投資は、業界の動きを調べたり観察することも比較的負担がかかりません。

例えば、根本さんは、不動産投資をして大きくリターンを得たそうです。もともと実家が内装業で、不動産の知識があった根本さんは、購入した住居を住みながらきれいに修繕して転売していくことが、比較的無理なくできました。最初に購入した不動産は1.5倍の価格で売れたそうです!「自分はこの分野に強い」その知識や協力を得られる点を背景に、不動産という資産を運用した結果です。

投資と聞いて、なんとなく「お金を投資信託会社に預けて、運用してもらう」と考えていましたが、こうして不動産売買の過程で資産を増やしていくのも投資のひとつなんですね。

家の例のように、投資商品は金融商品だけでなく、実はもっと身近に存在します。子どもが生まれた時に中古でベビーカーを購入し、きれいに使用して中古品として再び買い取ってもらうことも、考え方としては投資です。

つまり、金融商品だけが投資の対象ではなく、資産をどう活用できるかという観点で見ると、様々なことが投資対象になります。この視点をもっと意識して、生活の中でお金を増やしていくのは賢いやり方です。

金融商品を売り買いするイメージだけでなく、今ある自分の資産を上手に増やしていくのも「投資のひとつ」。そしてさらに余裕のあるお金ができたら、いよいよ金融商品にトライしてみましょう。

将来が見える事業に投資をする

では、投資すると決めたら、どのような基準で投資先を見極めればよいのでしょうか。

例えば今、コインランドリー事業はメディアでもよく取り上げられています。今後、この事業は伸びていくか、考えてみましょう。

多忙な時期に数日洗濯物をためてしまった時の大変さは、多くの働く女性が実感していることです。共働き家庭はますます増えていき、週末に1度に大量の洗濯物を処理できるコインランドリーの需要も増えていきそうだ、と感じられます。

日常生活を過ごすなかでも「あ、これは将来もっと伸びていきそう」と実感できる事業を見つけたらチャンスですね。

あるいは自分がよく知っている分野なら、詳しい情報を得ることができ、事業の将来性も予測しやすいでしょう。根本さんの言う「自分の強みを投資に活かす」それが失敗しない投資先の選び方のコツです。

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"投資"は、お金や資産を上手に活用すること、なんですね。

私は最初、投資と聞いて「リスクがありそう、難しそう」と抵抗感がありました。でも家の売買から、車の買い換え、身近な生活のなかにも「どうお金を使うか」を考えることが投資の第一歩とわかり、お金を運用する重要さが実感できました。

個人拠出年金など手軽にスタートできる金融商品もあります。事業への投資では「決算書を読めるとさらに強くなれる」と根本さんのアドバイスがありました。決算書の解説書や関連する書籍はたくさん出ていますから、これから少しずつ学んでいきたいと思いましたし、参加していた皆さんも同じように「投資って難しくない、でも学んでこそお金が生きる」と感じたのではないでしょうか。

生活に合わせた「身近な投資」からスタートして、自分の得意分野で本格的な投資にチャレンジしていく。ステップバイステップで、将来設計をたて、豊かなライフスタイルを手にしたいですね。

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【ライター 大橋 礼】

年の差15歳兄弟の母。DTP会社勤務後、フリーで恋愛・料理・育児コンテンツを執筆中。今や社会人長男のママ仲間とは「姑と呼ばれる日」に戦々恐々しつつ、次男の小学校では若いママ友とPTAも参戦中。飲めば壮快・読めばご機嫌! 本とお酒があればよし。

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