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美しい生き方は、自分の決断を信じる勇気から

2016年04月16日 14時23分 JST | 更新 2017年04月16日 18時12分 JST

先日、書店で衝撃的なタイトルの本を見つけました。

その名も、「好きなようにしてください」--。

一橋大学教授の楠木健氏が、様々な読者からweb上に寄せられるキャリア相談について答えていく、という企画が1冊にまとめられた本。タイトルの通り、あらゆる悩みに対しての第一声が「好きなようにしてください」と、ばっさり。そしてその後に、楠木氏の示唆に富んだ見解が続きます。

仕事や仕事生活というものは優れて個人的な問題です。(中略)結局のところ「好きなようにしてください」としか言いようがないのです。

序文にあったこの一文を読み、私が日々、キャリアや生き方について支援している多くの女性たちの顔が浮かんだのです。

「モヤモヤして動けない」「目標どころか、自分の好き嫌いさえよくわからない」。そんな彼女達に共通していることは、「自分の決断に自信が持てない」ということ。

世間的に「正解」とされているレールをいつも選んでいれば、これまではやってこれた。しかし、30歳前後になり、結婚や出産、働き方の見直し、パートナーとの関係や両親との関係など、生き方の変化を検討する時期がやってきます。

その際、「選択肢から創り出し、自分の判断と責任で、選ぶ」という力が試されます。しかし当然ながら、それが「正解」かどうかは、誰も教えてくれません。

「正解」が降ってくるまでは一歩も動けない。あるいは、周りの人が「いいね」と言ってくれる選択肢しか選べない。自分の決断を誰かに承認してもらわないと不安で仕方ない...

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私自身も、キャリアや生き方の大きな選択を迫られ、何が正しい選択なのかを悩んだ時期がありました。

夫が海外へ転勤することになりましたが、私は妊娠中で、日本での女性支援という仕事もやりのこしたことがまだまだあります。今は、仕事を辞めてついていくという選択はできませんでした。夫も海外での仕事は夢だったので、転職して日本に残るという選択も選べませんでした。もちろん家族の時間は大切だし、それぞれの夢も、同じくらい大切。

そうすると、子育てはどうするのか、家族はどうあるべきか、仕事とは何か、やりがいや夢とはなにか。

正解の無い問いに、どうあるべきかを悩み続けます。

しかしその結果、「何を選択しても正しい答えなどない」というところに行き着いたのです。そしてただ、「自分の決断を信じる勇気」を持つこと、これだけだと感じました。

「選んだ選択肢が正しかった」と思えるように行動し、努力するしかない。

そのためには、パートナー、そして自分自身に対しても「好きなようにしてください」と言える勇気を持ち「こうあるべき」という枠を超えていく。その上で、現実的な解決策を模索していくことが必要なのではないだろうかと。

とはいえ、「自分らしく自由に生きていきたい」と願いつつ、私たちはどうしても「こうあるべき」に囚われ、好きなように選ぶということが出来なくなりがちです。

特に日本の女性は、結婚や出産、キャリアや家庭の両立などで迷った時、「こうあるべき」にがんじがらめになっている気がします。たとえ「こうありたい」「こうしたい」という願いがあっても、口にはせず、ぐっとこらえているように感じる。そうしているうちに、自分が本当に何をしたかったのかを見失い、自分の決断に自信を持てなくなるのです。

自分の意見や願望、人生における優先順位が何かをはっきり理解すること。

そしてそれを言葉にし、口に出す - そのような機会が、今の社会において少ないのではないでしょうか。あるいはパートナーや両親、親友との関係で、安心して話し合える環境が不足しているのではないでしょうか。

「あるべき」にがんじがらめになり、「好きなようにしてください」を自身に許してこなかった女性の、心の鎖を放ち、願望や希望を言語化していくこと。そうして徐々に自分に自信を取り戻し、自分の生き方を他者に伝え、協力しながら新しい道を創っていく

- そのようなお手伝いを、私は、自分で選んだ選択に基づいて、続けていこう。

私が常々言っている「美しい生き方」とは、

自分の意志を言葉に出し、自分で未来を選択していく

自分の決断を信じる勇気を持つ

そして、人と違っていても堂々としていること

私はそのような女性をもっと、増やしていきたいと思います。