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障碍と人種差別と個性

2014年04月21日 18時36分 JST | 更新 2014年04月21日 18時37分 JST

 『ハフィントンポスト』に掲載されていた「エールフランス航空のCM、『人種差別』で非難」という記事がいろいろ興味深かったので、これについて少し。

1 記事の紹介

 「ヨーロッパ最大の航空会社のひとつであるエールフランス航空がこのほど発表した新広告キャンペーンが、『人種差別』スレスレだとしてTwitter上で指摘を受け、非難にさらされている」という記事です。

 「12カ国で行われている同社の広告キャンペーン『France Is In The Air』(空に浮かぶフランス)では現在、18のビジュアルを公開して」います。

 「一部のビジュアルでは、同社の就航先である各国の文化を象徴するような衣装を身につけた女性がポーズをとっており」、「東京や北京、セネガルの首都ダカールなどの都市の場合は、白人女性が目元に特徴的なメークを施し、ヘアスタイルや髪飾り、アレンジを加えた衣装を身につけてい」たというものです。

 それらの写真を見ることができるエールフランスのホームページも紹介されており、どのような写真かを見ることもできます。

2 差別

 元記事でも紹介されておりましたが、航空会社での差別問題というと思いだされるのがANAの「白人」差別です。

 当該CMでは、「日本人のイメージ変えちゃおうぜ」という言葉に続いて、バカリズムさんが金髪のかつらをかぶり、高さが強調されたおもちゃの鼻を付けるというものです。この、金髪に高い鼻が白人のステレオタイプ化として苦情を受け、放送中止となりました。

 「差別」の問題は難しく、差別を受ける対象がどう考えるかという問題があるので、この白人の問題については、正直私自身は過度に差別的とも思わないのですが、私は白人ではなく、「差別」されたとする当事者ではないので、どうこう言うつもりはありません。

3 差別2

 それで今回の問題となるわけですが、日本人が対象となっていますが、私自身はこれで「差別」どうこうとは思いませんでした。

 ただ、女性をモデルとしてつかっているので、もしかするとフェミニズム的に「女性差別」という主張をされる方がいるかもしれないので(フェミニズム)、何とも言えませんが、何を見ても「差別」と考える方はおり、全員が全員納得するものはないという話かと思います。

 皆、違いがあるというのは当たり前の話で、それを長所となる(する)か短所となる(する)かという話でもあります。

 障碍を持っていることを「個性」とする考えがあります。私的にはあまり賛成できなかったのですが、白人女性で両手(だと思ったのですが、間違っていたらすいません)のない歌手をテレビで見たことがあります。

 その際インタビューで、彼女自分、ここまで有名になったのは、障害があったからだという話をしており、本当に強い方だと思ったことがあります。

4 最後に

 こういう話をすると、どうしても耳の不自由な作曲家として有名になった佐村河内守氏のことが思い出されます(「佐村河内守」が作曲したという理由で曲を聴くこと)。

 彼は、耳が聞こえずに作曲していたということをウリにしていたわけで、本来ならばこうしたことは曲そのものの価値には何の影響も与えないわけですが、人はどうしても肩書とか、いろいろ付属するものも含めて物事を判断しているという話です。

 「日本」を考える場合も同じで、「日本」=「芸者、富士山」イメージもどうかと思いますが、ある事象にはどうしてもこうしたイメージが付きまとうわけで、これが長所(ウリ)となる面もある一方、差別となる面もあるという話かと考えます。

 そういう意味で今回の問題ですが、私は別に嫌な気持ちにはなりませんでしたし、相手も日本人(外国人)を馬鹿にする意図はなかったと思うので、あまり騒ぎすぎるのはどうかと考えるという話です。

(2014年3月23日「政治学に関係するものらしきもの」より転載)

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