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女性の活躍により見えてきた表面的な男女平等

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2016年は日本の女性の社会進出が表面化し、そして男女平等の根底にある課題が浮き彫りになった年でもあるといえよう。

ファッション誌「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」が2016年に各分野で活躍した女性たちを表彰する「ヴォーグ ジャパン ウィメン オブ ザ イヤー 2016(VOGUE JAPAN Women of the Year 2016)」授賞式を開催し、政界では小池百合子東京都知事が選出された。芸人の渡辺直美さんをはじめ、8名の女性が受賞した。

一方で、小池都政をマスコミ関係者や政界はいささか冷ややかな目で見ていることも否めない。どうしても「女性」という色眼鏡で見てしまう傾向が強く、小池氏のファッションや私生活に注目する記事が散見され、しかも欧米のようにスタイリッシュな報道ではないことが気にかかる。

都知事選では三つ巴の様相が濃くなり、自民党・公明党VS野党統一VS小池百合子氏という形でマスコミもこぞって取り上げ、結果大差の票で初の女性都知事が誕生したわけだが、その選挙戦は見るに耐えない場面がいくつもあった。

元都知事が当時小池候補のメイクについて言及するなど、一部の男性が女性が活躍することに対して嫌悪感を持っていることを露呈するような表現が見受けられたことは非常に残念であるが、これが日本の政界の実態であるということも小池都知事と都議会のやり取りからも顕著となり、私たち女性政治家がこの風土に警鐘を鳴らしていかなくてはならない。
 
来年、千葉県においても千葉県知事選が3月26日(日)に行われる。現職知事の以前は千葉県も女性知事(堂本あき子氏)であった。千葉県は他県よりも保守王国と呼ばれ、千葉県議会においても自由民主党の議員が95名中54名と単独過半数を占める。なおかつ、千葉県議会が発足してから自由民主党の会派に女性議員はいたことがない。

まさに千葉県の政治は男社会である。堂本あき子氏の政策や思想は別途議論するとしても、女性知事の県議会との折衝は当時の社会構造や背景からも大変な苦労があったであろうと容易に想像ができる。

今でこそネットが普及し、自分の言葉で実態や問題点等を発信できる時代となり、私もこれまでの閉鎖的な政治や既得権益を壊し、政党や組織に左右されない新しい政治を目指すために「発信」を駆使して政治活動を行うことで支持を得られている部分も少なくないため、日本の政界に多くの無党派系女性議員が誕生しつつあることは大変喜ばしいことだ。

また、今年行われた参議院選挙でも自民党では猪口邦子元少子化担当相が再選を果たし、千葉県出身の青木愛議員も最終議席に滑り込んだ。まだまだ男性社会の政界であるとはいえ、世の中は男女半々ということからも保革に関わらずあらゆる立場の女性の政治家が必要である、ということは有権者の中に潜在意識として存在しているはずだ。

マスコミや有権者が女性政治家の外見やプライベートなどに注目するのはグローバルスタンダードの視点から見るとオールドファッションだ。そのために私たち女性政治家も奇抜な色やファッションスタイルで政界目立とうとすることを控えるべきで、政策ではなく全面的に見た目ばかりで勝負しようとする考えは捨てた方が良いと私は考える。

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重要なことは、男女関わらずに政治家の仕事としての「政策」や「政治活動」の議論を深めることと、女性たちが日常生活や職場でなんとなく感じている違和感を埋没させずに、ひとつずつクリアにしていくことではないだろうか。