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セッションズ司法長官、ロシアとの接触疑惑で共和党内からも不満の声

2017年03月02日 22時33分 JST | 更新 2017年03月03日 00時32分 JST
Yuri Gripas / Reuters
U.S. Attorney General Jeff Sessions speaks at a news conference at the Justice Department in Washington, U.S., March 2, 2017. REUTERS/Yuri Gripas TPX IMAGES OF THE DAY

アメリカのジェフ・セッションズ司法長官が2016年の大統領選中にセルゲイ・キスリャク駐米ロシア大使と接触していた問題で、議会で民主党側から辞任要求の声が高まるとともに、共和党内でも、大統領選中のロシアの干渉に関する調査責任者からセッションズ氏を外す意見が続出している。

セッションズ氏は、2016年の大統領選でドナルド・トランプ氏の陣営の主要メンバーだったが、選挙戦中に駐米ロシア大使と2回にわたって面会していたと、ワシントンポストが3月1日報じた。

セッションズ氏は1月10日、司法長官の指名承認公聴会でロシアとの接触を否定していたため、偽証罪の疑いがあるという指摘も出ている。

下院監視・政府改革委員会のジェイソン・チャフェッツ委員長(共和党)は、セッションズ氏が駐米ロシア大使との接触を公聴会で説明しなかったという報道を受け、いち早くセッションズ氏を調査に関わらせないよう求めた

ロブ・ポートマン上院議員(共和党)も、セッションズ氏は「友人」だとしつつ、ロシア問題に関する司法省の調査チームから自らの意志で抜けるのが最善だと語った。公聴会でセッションズ氏を紹介したスーザン・コリンズ上院議員(共和党)は、「世論の信頼を得るため」、司法省の調査からは外れるべきだ、と語った。

「セッションズ氏は、ロシア大使との連絡に関する司法委員会での発言について明確にすべきだ」と、コリンズ上院議員は語った。

司法省関係者は、セッションズ氏とキスリャク大使との会合は「トランプ陣営の代表としてではなく、上院軍事委員会のメンバーとして面会したのであり、職務の一環だった」と説明している。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、連邦捜査局(FBI)は、セッションズ氏の接触が大統領選でトランプ陣営とロシア政府につながりがあったことを裏付けるものかどうか捜査している。

トランプ大統領は2日、記者団に対し、セッションズ氏について「全幅の」信頼を置いていると語ったが、共和党議員からは、セッションズ氏が調査に関与しないよう求める声が上がった。

上下両院の民主党幹部はセッションズ氏の辞任を強く求めた。チャック・シューマー上院院内総務は「そうすることがアメリカのためになる」と述べ、ナンシー・ペロシ下院院内総務はセッションズ氏は「宣誓した上で偽りの証言をした」と非難した。

突発的な事態に対し、共和党議員の多くが対応に苦慮している。その大半はセッションズ氏の司法委員会での発言の詳細や、ロシア大使と彼が何を話したかという情報が必要だと言う。

リンゼイ・グラハム上院議員(共和党)は、トランプ政権がロシアと接触していたことを報道で知るにつれ、明らかに不満を示し、セッションズ氏に調査から外れるよう求める可能性についてもノーとは言わなかった。

グラハム氏は、2日にFBIのジェームズ・コミー長官と面会し、ロシアの干渉に関する調査の進捗を確認し、セッションズ氏も調査対象になるのかどうかを聞くと語った。

「このようなくだらないことを誰かが漏洩するするから、我々はそのとばっちりを受けることになる」とグラハム氏は記者団に話した。「私は今日FBI長官と面会し、調査が行われているかどうかを彼の目を見て問い質す。もし彼がきちんと答えなければ、ただでは済まない」

グラハム氏は、トランプ陣営のメンバーが刑事告発されるに十分な証拠が出てきた場合は「トランプ陣営に加わっていたセッションズ氏ではなく、他の誰かが刑事告発を判断すべきだ」と付け加えた。

セッションズ氏を擁護する議員もいる。

情報委員会委員長で、大統領選へのロシアの干渉に関する調査チームを率いるリチャード・バー上院議員(共和党)は、調査から外れるべきかどうかは、セッションズ氏本人の判断に委ねると語った。

「セッションズ氏は司法長官としての立場から、大統領選へのロシアの関与について調査に参加すべきかどうか判断すべきだ」と、バー氏は記者団に話した。「私は、セッションズ氏が自らその判断をすると信じる」

同様に、ポール・ライアン下院議長(共和党)は、セッションズ氏がFBIの標的にならない限り、彼が調査から外れる理由はないと述べた。

「セッションズ氏が自分で調査から外れるべきかについては、今朝すでに彼が回答した。つまり、もし彼自身が調査の対象となれば、当然外れることになる」と、ライアン氏は語った。

テッド・クルーズ上院議員(共和党)は、セッションズ氏を調査から外すことに関しては否定しなかったが、セッションズ氏がロシア大使と接触したのは、完全に適切な行為だったとの見解を示した。

「我々がいま目にしているのは、民主党の政治劇だ。民主党は、現職のアメリカ上院議員が海外の大使と行ったごく普通の会合を、さも大問題かのように見せかけている。駐米大使や外国首脳との会談は、上院議員の仕事の一部だ」

民主党議員らは、指名承認公聴会で虚偽の証言をしたとしてセッションズ氏を非難している。しかしクルーズ氏はセッションズ氏の発言について、「表現は不十分だったかもしれないが『選挙という特定の事柄についてロシア側と話をしたことはない』という意味の発言だったことくらい、私ははっきりとわかっている」と述べた。

セッションズ氏が「ロシアとの接触はなかった」と発言した際、公聴会の場にいたクルーズ氏は、「公聴会では、もっと明確な受け答えができたかもしれない」と語った。

「トランプ陣営とロシアとのつながりの有無を問う文脈で質問された。セッションズ氏も質問をそのように理解し、トランプ陣営の一員としてロシア側と接触を持ったことはないと答えている」と、クルーズ氏は語った。

セッションズ氏とキスリャク大使との会談は、1回目が2016年9月にセッションズ氏の事務所で、2回目が7月にトランプ氏が大統領候補に指名された共和党全国大会(RNC)にあわせて行われた。

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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