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BBC News を活用して英語をマスターしては?

2013年12月26日 15時22分 JST | 更新 2014年02月24日 19時12分 JST

昨日ハフポストにBBCとNHKを発表した。そうしたら、再びBBCに勤務する大井真理子氏から下記メッセージが届いた。それにしても、随分と仕事熱心な方だと思う。折角なので、私自身が実践しているBBC News を活用しての英語学習を今回紹介してみたい。

■ グローバル化を加速させる日本企業

私は日本人、取り分けこれからの活躍が期待される若い方は英語をマスターすべきと考えている。来年前半には懸案のTPP交渉も妥結し、日本企業の海外進出が加速すると思うからである。これを今少し分かり易く解説すれば、大部分の日本企業がこれまで変わり者と思われていたユニクロの背中を追いかけ、「最適の場所で生産し、全世界で販売する」という実に単純なスキームに経営の舵を切るという事である。

日本国内で地元の製造業に職を得、生涯地元に住み続ける積りであっても勤め先が国内工場を閉鎖し、インドネシア、ベトナム、そしてミャンマーといったアジア新興産業国に工場を移転する動きは、今後日本のTPP加盟を契機に加速する。多分来年の今頃には「待ったなし」のムードになっていると推測する。失業が嫌なら工場と一緒に海外に出て行くしか従業員に取っての選択肢はない。

しかしながら、廉価な労働量力を求め製造業は海外に出て行く訳で、希望すれば誰でも行ける訳ではない。当然、専門分野の能力、実績と共に、ある程度の「英語力」が求められる事になる。従って、家族を将来路頭に迷わせたくなければ「英語をマスターすべし」との結論になる。

こういう事をいうと、ユニクロ、柳井社長の様な経営者は日本国内に数多くいる訳ではないと反論する人も相変わらず多い。そうかも知れない。しかしながら、日本を代表する老舗の製薬会社、武田製薬が次期社長を47才のフランス人に内定した様に、企業のグローバル化の趨勢は加速している。近い将来、グローバル化に対応出来ない日本人社員の大量リストラが想像される。

■ 英語学習で「早い」、「安い」、「旨い」は可能か?

授業料が安く(財布に優しい)、毎日でも通いたいほど楽しい授業で、それでいて3ヵ月程度で英語がマスター出来る「英語学校」があればさぞかし繁盛する事であろう。しかしながら、そんな学校があるという話は聞いた事がない。矢張り、英語の習得にはどうしても一定の時間が必要だと思う。

一方、高額な英語教材の質が高いかというと、必ずしもそうとは思えない。訪問販売員の取り分の割合が無闇と高いからである。10万円の英語教材を購入したら、その内8万円が訪問販売員の取り分という事は充分あり得るのでは? 派手にテレビコマーシャルを流して宣伝している教材もある。この場合は10万円の英語教材費の内、8万円がテレビ広告費なのでは? 業者のカモにならぬ様、注意が必要だ。

一方、楽しくないと続かず、結局挫折してしまう。多くの人が口には出さないものの一時は英語習得を目指したが、結局挫折した経験があるのではないのか? 私は教育については英語も含め全くの素人である。そういう私から見ると、教育の専門家は「楽しく学ぶ」という事に余りに無頓着と思う。つまらない事、退屈な授業を生徒に押し付けるから、結果、生徒が挫折してしまう。学校や教師はあてにならず、個人が工夫して楽しく学ぶ環境を作るしかないのだろう。

■ どうやって、BBC News を活用して英語をマスターすれば良いのか?

最初に断っておくが、BBC Newsの閲覧や英語学習への活用は無料である。BBC News を使って英語の勉強を開始したからといって、入会金や月額授業料の請求書が自宅に送付される事などあり得ない。

私は先ずはしっかり読む事から始めるべきと思う。読んで理解出来ない文章を、耳で聞いて分るはずがないからである。読む記事は何でも良いが、先に述べた通り楽しくないと続かない。従って、興味のあるテーマを選択すべきだ。今なら、例えば話題になっている、南スーダン状況などがお勧めである。

一行毎に知らない単語に出くわす人もいれば、記事全体で知らない単語は一つか二つという人もいるだろう。英語力に依って読解するに必要な負荷は大きく異なる訳である。知らない単語はカーソルを当て、Bingの辞書機能を使って逐一調べ、次回別の記事で出くわした時には読める様にしておく必要がある。紙の教科書の時代は逐一辞書で調べていた訳で、随分と負荷は軽減されたと思う。これを毎日毎日繰り返し、語彙を増やし英語の文章に慣れるしかないと思う。

読んで記事の内容が理解出来たら、今度は記事に埋め込まれた映像と音声の部分をクリックして実際に視聴する事が重要である。記事の中身が理解出来ているからある程度はリスニング可能と思う。兎に角、完全に聞き取れるまで何度も映像を見ながら聞いて、耳を英語に慣らすしかない。仮に語彙が充分であればリスニングは慣れの問題だと思う。

英作文は本来専門家に添削して貰うべきと思う。しかしながら、それ以前のトレーニングとしてBBC News各記事の末尾にあるコメント欄への書き込みを習慣化するのは有効と思う。記事を読んで感じた事、疑問点をストレートに書くのも良いし、対応策を提案してみるのも良いだろう。こういう事を習い性にする事で「英語」で考える事が習慣化する。

さて、最後は英会話である。英語を習得せねばならないと考えている普通の日本人に取って、外国人と流暢に英語で会話するというのは、憧れであり、究極の目標かも知れない。そのためには、先ずは上に述べたリスニング能力を高める必要があると思う。相手が何をいっているのか? 理解出来ねばそこで立ち往生してしまうからである。それが出来れば、相手に対し自分の意見を主張する事になる。上に述べた通りBBC Newsの記事を理解した上で、コメントする習慣が随分と役に立つ事になる訳である。

私の自宅は横浜市の都筑区にあり、近くにドイツ人学校がある関係でドイツ人が数多く住んでいる。外資系企業の研究所も幾つかある様で、郊外にしてはアメリカ人、イギリス人も多い。自宅最寄駅はセンター北で、駅周辺のスタバやタリーズでコーヒーを飲んでいると、こういった外国人の友人が私を見つけてやって来る。雑談を1~2時間楽しむ事も良くある話だ。

アメリカ人の友人はCNN、イギリス人、ドイツ人の友人はBBC Newsを読んでいる。共通のプラットフォームを利用しているから、興味の対象が一致しており、お互いの理解が早く、結果、会話が弾む。私の場合、こういう楽しみがあるから無理なく毎朝BBC Newsの閲覧が出来ている。こういう事が生活の一部になっているので、別段辛くもなく続いている訳である。