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離職していた専業ママが 再び、働き始めた「きっかけ」とは

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結婚・出産を機に離職し、一度専業主婦になって子育てに専念していたママたちが、ワーママとして復職するにはなかなかの勇気がいること。

それはブランクが長ければ長いほど、自分でハードルを高くしてしまう傾向があります。

そう思うと「復職したママ」って、よっぽど仕事に対する強い意思や計画性があったのだろうな...と思いきや、意外にもそうでもない方もいる様です。

今できることを手探りで模索していたら、結果オーライ、復職につながったケースも多いようで。今回はそんなお二人にお話を聞いてきました。

育休復帰を断念。5年後、長男の一言で


(映像制作会社/経理 阪上順子さん)

6歳の男の子と3歳の女の子の母である阪上さん。上のお子さんが1歳になった時、フルタイムで復職しましたが保育園に慣れず...... 2度転園しましたが、両方とも保育園側に断られ復帰を断念。

もうこの際「2人目を産んでからにしよう」と専業主婦に。お兄ちゃんが幼稚園に入り、園生活に慣れた年中ごろから延長保育を利用、下の子を認可保育園の一時保育に預け復職。

週3〜4で前の職場でパートとして緩やかに復帰したそうです。約5年のブランクがありました。

今できることを探し行動していたら、保育園に入れなくても「ゆるやかに」復職できる


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編集部:育休復帰を断念したそうですが、その時どう思いましたか?

阪上さん:子どもが生まれてもフルタイムで復帰するのは当然のことだと思っていたのですが、息子が園生活にどうしても慣れず...... その時は潔く諦めました。

子どもも二人は欲しかったので、それからでも遅くないかな、と。あまりブランクが開かないようにだけ心がけました。

編集部:そして実際に2人目を産んでから、少しずつ復帰の道を?

阪上さん:そうですね。ちょうど長男が年中に上がった時に近所に認可保育園が新設されたんです。

一時保育の登録はできたのでそこで週3〜4日、予約を取ってなら復帰できるかと。前の職場に連絡をすると、快く受け入れてくれて。

その後、一時保育の予約が混み合う様になってきて毎月ハラハラしていたところ、偶然保育室に移ることができました。

編集部:ゆるやかに、そして計画的に復帰への道を辿っている気がします。

阪上さん:いえいえ、全然。その時々にできることをしていただけで。ただ、保育園が新設されるとか、保育室に空きがでたとか、そういう情報はキャッチできるよう、アンテナは張っていました。

いきなり保育園には入れませんが、一時保育や保育室などは条件も変わってくるので、諦めずにいろいろ問い合わせしました。

編集部:どうせ保育園入れないし...... そこでまず諦めちゃいますよね。

阪上さん:そうなのです。でも意外と道はあるものだな、と後になって思います。でもその時は必死ですよ! 一時保育なんて予約日に予約取るのが大変で......  偶然、保育室に1歳枠の空きがたのは、もうご縁ですよね。

あと、幼稚園のママ友ネットワークもすごく大事。地域の情報をすぐに誰かが教えてくれるので。

「外に出て働きたい」だけじゃない、仕事を続けるもうひとつの理由


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ご本人のライブにて

編集部:「仕事を続けたい!」と思う原動力は?

阪上さん:私、18歳の頃から音楽活動をしていて、それを続けたいのもひとつ大きな理由なのです。

ジャズやソウルをライブバーなどで歌っているのですが、自分が気持ちよく音楽を続ける為にも、平日は家事・育児・仕事などできることを存分にして、休日(月2回ぐらい)は好きな音楽の為に時間を費やしたい、というのが本音です。

編集部:すごい! いいですね! 18歳から続けているなら切り離せないですよ。

阪上さん:もちろん、専業ママでいろいろ趣味を持っている人たくさんいますが、私にはその方がバランスよくて。

家計の足しにもなりますし、いつかは仕事も完全復帰したいのでブランクも空けたくない。月2回、旦那さんに子どもたちを預けて音楽を続ける為にも「平日は頑張ります」って感じです(苦笑)

家事育児はもちろん、仕事を細々と続け音楽にも情熱を注ぐ、これが自分の中で全てバランスよく収まるので。

編集部:ママでもなく自分の顔を持っているのが羨ましいです。専業ママの時、歌の活動は?

阪上さん:上の子が2歳ぐらいまでは続けていましたが、その後は辞めていました。

でも息子が5歳ぐらいになった時「ママ、ご飯ばかり作ってないで、またお歌やれば?」って突然。2歳のころの記憶がちゃんとあったんですね。「ママはお歌を歌う人」だと思っていたようで。

子どもにとってプロもアマも関係ないですもんね。それよりも、ちゃんと覚えてくれていたのが嬉しくて。それもあって歌を続ける為にも仕事復帰したい、と思うように。

編集部:素敵なきっかけ! それにしても家事育児に仕事に音楽、多忙!

阪上さん:ホント良いとこどりし過ぎですよね...... その代わり毎日精一杯、アップアップしてます(苦笑) でも長い目で見ると、仕事をフルタイムで両立して続ける自信は私にはないし。

それに引き換え、5年間主婦をしていたので、家事育児に関してはもう何があっても慌てることなく淡々と廻せる自信があります!

これが育休あけすぐだったら、育児も慣れてないし仕事との両立も初めて...となると私には無理でした。

編集部:それわかります!  子どもとの時間もたっぷり持てますしね。

阪上さん:そうなんです。幼稚園でもママ友と一緒に育児を共有できたのも、何事にも変えられない時間だし、おかげでママコミュニティも楽しめた。

その分収入やキャリアに関して優先順位は低いですが、いずれ下の子が小学校に入って、完全復帰できた時に考えれば良いかな、と。

編集部:歌を生業にしようと思ったことはないのですか?

阪上さん:できるものなら生業にしたかったですが(笑) 全くそんな高いレベルではありません。あくまで趣味の範囲です。

ライブで歌うのも好きだし、人の歌を聴くのも好き。そして音楽を通じてまた人と繋がれるのも好きなので。活動そのものが続けられることが私にとってベストです。

偶然出会ったママインターンでやりがいを見つけた

(化粧品会社/大友美保さん)

もうすぐ3歳になるお子さんがいる大友さんは、旦那様との結婚を機に離職。旦那様のお仕事を手伝いつつ、出産後は専業主婦に。

1歳ぐらいになった頃から働きたいなぁと漠然と思い、2歳になってから一時保育に預けながらご主人の会社を手伝うように。

夫婦で毎日一緒に仕事をするのも...... と思っていた頃、偶然ママインターン(NPO法人 Arrow Arrowが提唱する、ブランクが心配な女性に最初の一歩を踏み出すきっかけを持つプログラム)を知る。

インターン先で自分のやってみたかった仕事に出会え、週3で復職を果たしました。ブランクは2年少し。ではどんな出会いがあったのでしょう。

家業を手伝うのとは違う、外で働くという精神的なメリット

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編集部:ママインターンに応募したきっかけは?

大友さん:昨年の夏頃、急に外で働きたいな、と思いインターネットで探して1社受けてみたのです。

結果ダメで、それがとても悔しくて。三軒茶屋のお仕事カフェに行ってみたら、たまたまママインターンを紹介されて「これだ!」と思いました。

編集部:それまでは旦那さんのお仕事を手伝ったりされていた、と。

大友さん:専業主婦には個人的に向いていないので、主人の仕事を手伝っていましたが、夫婦で毎日一緒にいるのも良くないなぁと(苦笑)

朝から晩まですることもありませんし、それに何か違うことを考えたいな、と思うように。もの作りやデザインをすることが好きだったので、その知識も活かしたかったのです。

編集部:久々に外で働いてみてどうでした?

大友さん:大きな会社の広いオフィスで...... となるとさすがに緊張もするでしょうが、マンションだったので入りやすく、特に緊張することもなく入れましたよ。

それよりも仕事をして「あぁ、良いですね!」と一言、言われただけで嬉しかった。全然違う人が認めてくれた、という喜びは大きかったですね。

子育ての喜びとはまた違いますし、今まで旦那さんしか認めてくれる人がいなかったので。

編集部:確かに! モチベーションになりますよね。インターン先ではデザイン関係の仕事を?

大友さん:自社で開発して化粧品を作っている会社なのですが、ネットショップの画像を作ったり加工したりしています。

その会社自体、デザイナー的な役割をしてくれる人が欲しかったようで、やりたいけどできなかったことが溜まっていたのですね。自分が必要とされている、そこにやりがいを感じたので続けることにしました。

編集部: 今は週3ぐらいのペースですが今後は?

大友さん: 保育園に入れればペースは増やしたいです。子どもにとっても保育園という集団の中で生活するのも大切なことかと。

自分が働きたいという気持ちと子どもを保育園に入れてあげたいという気持ちが両方あります。

編集部:復帰したいな、と思っている専業ママたちに何かアドバイスありますか?

大友さん:私も最初は子育てと仕事の両立や、自分に合う仕事が見つかるか不安に思っていましたけど、まずはやってみないとわからないな、と実感しました。

週に数時間でも働いてみたい、と思う人はとにかくいろいろ調べたり実行してみると自分の本当の思いにも気がつけますしね。

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きっかけは人それぞれ違いますが「いつかは働きたい」と漠然と思い、そこに向かって調べたり行動したり...... その時できる準備をしていた結果、復職へ。

いきなり保育園には入れませんし、いきなり就活していきなりフルタイムで仕事に就ける訳ではありません。それよりも自分の理想とする働き方を考えつつ、とにかく今の自分にできることを地道に行動し準備することが大切。

ゆるやかに、そして着実な一歩が復職への「きっかけを逃さない」のだと思います。

【ライター 飯田 りえ】
関西の女性誌編集部&MOOK編集部に勤務。とにかく自分で見て、歩いて、聞いて、食べて...... リージョナル誌編集者として7年過ごす。その後、結婚を機に上京しフリーに。雑誌、WEBを中心に幅広く執筆中。6歳3歳の男子に振り回されながらも「成長を見届けながらしっかり育児を楽しみたい!」と日々アクティブに活動中。

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