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都議会自民党と公明党、まさかの連立解消宣言!東京大改革に向けた、歴史的一夜となるか

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こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

明日の都議会最終日に先立ち、本日は14時から議会運営理事会(非公開)が行われていましたが、通常は30分程度で終わる理事会が紛糾。

3時間以上のすったもんだを経て、都議会公明党幹事長が自民党との連立解消を宣言するという、衝撃の発表が行われました。

都議会公明が自民と決裂「信義が完全に崩れた」(TBS)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2937830.html

理事会は非公開で行われておりますので、都議会公明党幹事長の記者会見内容に沿って事情を説明しますと。

議員報酬削減などの議会改革を議論する会議体として、「都議会のあり方検討会」というものが設置されていました。

こちらは以前から私が何度も問題提起している通り、「完全非公開」「少数会派が参加できない」というシロモノです。

参考:改革を先送りにしてきた都議会の自業自得。小池百合子知事の報酬削減に向き合い、早急に議論を始めるべし
http://otokitashun.com/blog/togikai/12602/

今回も改革に積極的な少数会派を排除した非公開の場で、お手盛りの議論をしてやり過ごし、のらりくらりと議員報酬削減を避けようとしているのではないか?と思われていましたが、ここに「待った!」をかけたのが都議会公明党です。

都議会公明党が議員報酬2割削減を提案へ 都議会あり方検討会で議論へ
http://www.sankei.com/politics/news/161116/plt1611160031-n1.html

・議員報酬2割カット
・政務活動費は60万→50万に減額
・1日1万円の費用弁償は実費に変更

という、具体的かつ踏み込んだ提案をまとめました(都議会公明党HPにも掲載)。

これに反発したのが、議会改革など意地でも進めたくない都議会自民党です。

都議会のあり方検討会が開かれる直前に、上記の情報がマスコミにリークされたことに激しい不快感を示し、

「本検討会の存在意義あるいは信義が損なわれた。大前提が壊れた」

として公明党を名指しで批判、検討会は凍結される運びとなります。おそらく都議会自民党としては、公明党が折れて改革案を撤回すると考えていたのでしょう。

ところが事態は、想定外の方向に転がります。

なんと本日の議会運営理事会で公明党が、改革案は撤回・修正せず、「あり方検討会」からの撤退することを宣言したのです。

理事会では休憩を含め数時間にわたり議論が行われたようですが、最終的に公明党の意思は翻らず、検討会からの離脱が確定。

そして冒頭のニュースの記者会見に至り、公明党幹事長からの「連立解消宣言」がなされたというわけです。

振り返れば、舛添問題の終盤から明らかに自民党と公明党の間には温度差が生じていましたし、特に改革派の公明党議員たちの不満は鬱積していたように感じます。

そんな中で誕生した小池百合子都知事に対しては、都議会公明党は単独で政策協議を重ねていました。

私立高授業料 無償化せよ/入学貸付の5万円増も知事に提言/都議会公明党
https://tokyo.komei.in/index.php?action_TopIndexPC=true&page=3&a=5835&p=

この過程で両者は、改革への方向性の一致点を見出したのでしょう。本日の記者会見の中でも明確に、

「小池都知事の東京大改革には大賛成で、ともに推進していきたい」

と答えています。

これにより、長きに渡って都議会に敢然と存在してきた「自公体制」が終わりをつげ、都議会の三分の二を占めていた一強体制が崩れることになりました。

都議会自民党単独(60/127議席)では、条例案や予算案を否決することが不可能になります。

非公開で行われていた検討会は瓦解した一方で、他会派が協力をして議員報酬削減などの条例案を提出すれば、議会で正面突破して可決することも可能となったわけです。

今年の都議会本会議は明日で閉会となるものの、年明け議会では結果の見えない激しい議論が巻き起こることが予想されます。その中で「都議会改革を阻むのは、一体だれなのか」が明確になっていくことでしょう。

都議会公明党とはポリシーが異なる分野ももちろんありますが、掲げている都議会改革案は従前から我々の主張している内容とほとんど変わらぬものであり、是々非々の立場で連携していくことが可能だと考えています。

一部の人たちが決めていた出来レースの都議会から、都民のための激しい議論が巻き起こる健全な議会へ。

まさしく見たこともない都政が、ここからスタートしていきます。都政のみならず、政界全体を巻き込んだ改革の引き金になるかもしれない動きです。

引き続き、都議会の行方にご注目をいただければ幸いです。

それでは、また明日。

(2016年12月14日「東京都議会議員 おときた駿 公式サイト」より転載)