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MRJ納入を5回目の延期 半世紀ぶりの国産旅客機が正念場

2017年01月23日 18時33分 JST | 更新 2017年01月23日 18時39分 JST
KAZUHIRO NOGI via Getty Images
Japan's first domestically produced passenger jet, the Mitsubishi Regional Jet (MRJ), arrives at Nagoya airport in Aichi prefecture on November 11, 2015, following its maiden test flight. Japan's first domestic passenger jet successfully took off on its maiden test flight November 11, culminating a decade of development for a programme aimed at competing with Brazilian and Canadian rivals in the global market for smaller aircraft. AFP PHOTO / KAZUHIRO NOGI (Photo credit should read KAZUHIRO NOGI/AFP/Getty Images)

三菱重工業は1月23日、半世紀ぶりとなる国産旅客機「MRJ」について「2018年半ば」としていた航空会社への納入時期を「2020年半ば」に延期すると発表した。納入延期は5回目となり、事業は正念場を迎えている。

共同通信によると、開発費が現在の想定よりも3~4割増える見通し。安全性を高めるため、機体の設計変更が必要だと判断したという。都内で記者会見した三菱重工の宮永俊一社長は「長い事業展開のため、よりよい結果をもたらすだろうという判断のもとに(設計変更を)決断した」と説明した。


■MRJとは?

MRJの正式名称は三菱リージョナルジェット。その名の通り、三菱重工のバックアップの元、子会社の三菱航空機が開発している。採算が取れず1973年に製造中止となったプロペラ機「YS-11」以来、半世紀ぶりとなる国産旅客機だ。全長は約35m。旅客機としては小ぶりだが、78〜92人の乗客を乗せることができる。最大巡航速度はマッハ0.78(時速830km)だ。

航続距離は最大3300kmで、東京からはグアム、台北、上海、北京をカバーできる。ヨーロッパやアメリカ合衆国では全域を飛行できる計算で、世界各国の大都市のハブ空港と地方空港を結ぶ「リージョナルジェット」の分野への参入となる。

小型機市場ではブラジルのエンブラエル社、カナダのボンバルディア社の2強が圧倒的なシェアを持っている。国家プロジェクトとして、日本政府も500億円の開発予算をつぎ込んだ「日の丸ジェット」が、どこまで世界市場に食い込めるか注目されている。


■関連スライドショー(MRJ画像集)

MRJ画像集


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