「プーチン氏は人殺し」とテレビ司会者がトランプ氏に発言 ロシアは謝罪要求

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アメリカのドナルド・トランプ大統領は2月4日、FOXニュースの番組『ジ・オライリー・ファクター』に出演し、ロシアのウラジミール・プーチン大統領をめぐって司会者と賛否が分かれるやり取りがあった。

司会者のビル・オライリー氏はトランプ氏とのインタビューで、トランプ氏が「プーチン氏を尊敬している」と発言したことに疑問を投げかけた。

トランプ氏はインタビューで、尊敬しているからといって「その相手とうまくいくとは限らない」と語った「プーチン氏は国の指導者だ。ロシアとうまくいかないより、うまくやった方がいい。ロシアがIS(イスラム国)や世界のイスラム教テロリズムとの戦いで我々を助けてくれるなら、それは良いことだ。私が彼らとうまくやれるかどうかは分からない」と、トランプ氏はオライリー氏に答えた。

「でも、プーチン氏は人殺しです。彼は人殺しなのですよ?」と、オライリー氏は言った。

「アメリカにもたくさんの殺人者がいる。私たちの国が無罪だと思うか? 」と、トランプ大統領は答えた。


クレムリンは、ビル・オライリー氏によるプーチン氏の「人殺し」発言を受け、FOXニュースに謝罪を要求した。SPUTNIK PHOTO AGENCY/REUTERS

ロシア政府は、オライリー氏の「人殺し」発言の後、FOXニュースに謝罪を求めた。クレムリンは6日、オライリー氏の発言は「言語道断」との声明を出した。

「我々はFOXニュースの司会者の発言は侮辱的で許しがたく、社会的地位のあるテレビ局から大統領あての謝罪を求める」と、ロシア政府は声明で述べた。

FOXニュースの広報担当は、オライリー氏自身が番組でクレムリンの要求に答える予定だとハフィントンポストUS版に語った。

これまでトランプ大統領は、プーチン大統領が反体制的なジャーナリストや反対派の殺害に関わっているという主張を否定し、プーチン大統領を擁護している。MSNBCの番組『モーニングジョー』司会者ジョー・スカボロー氏は、プーチン大統領が2015年にジャーナリストの暗殺を計画したと批判したが、当時大統領候補だったトランプ氏は無関心を装っていた。

「プーチン大統領は、自分に同意しないジャーナリストを殺害しています」と、スカボロー氏は言った。

「まあ、私たちの国でも殺人はたくさん起こっているし、ジョー」と、トランプ氏は答えた。

スカボロー氏は6日、このインタビューを再び放送し、プーチン大統領の行動と、アメリカで起こっていることの間に類似点などない、と批判した。

「指導者がジャーナリストや政敵を殺害する国と、アメリカの比較なんてできるだろうか。私たちは1年前にクレムリンの向かいの通りで殺された人を目撃した。その国の指導者は、経済的な競争相手を投獄し、全ての人を監視下に置く権威主義体制を敷いている」と、スカボローは疑問を投げかけた。「1年前でも十分に不穏な発言だったが、今やアメリカの大統領として彼が同じ事を言い続けているのは、理解に苦しむ」

ニュースのファクトチェックをするウェブサイト「ポリティファクト」は、2000年にプーチン氏が政権を掌握して以来、ロシアでは少なくとも34人のジャーナリストが殺害されたと、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)による報道自由の侵害記録とモスクワの報道監視団体「グラスノスチ財団」が収集したデータを引用して報告している。被害者とされる人々は刺殺、銃殺、または毒殺されていた。

プーチン大統領と、こうした殺人と直接結びつける証拠はないように見えるが、ジャーナリストを敵視する今のロシア政治情勢では、無実のジャーナリストが殺害される可能性がさらに高まると、報道の自由を推進する人々は強調する。

プーチン大統領を批判していたウラジミール・カラ・ムルサ氏は、2年前に毒殺未遂と思われる事件で命を落としかけていたが、先週、臓器不全のために入院したと報じられた。

「プーチン大統領の政権下で政治的暗殺と毒殺が普通に行われていることを考えれば、疑いの余地は全くない」と、共和党のマルコ・ルビオ上院議員は声明で述べた。「私はカラ・ムルサ氏の体調が回復することを祈っている。そして、ティラーソン国務長官を含むトランプ政権が、カラ・ムルサ氏の大義をアメリカの大義としてロシア当局に問い質し、もし暗殺未遂が体制によるものであれば、最終的にその責任をプーチン大統領に求めるよう要請する」

ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。

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