飛行機に鳩が乗り込み機内を飛び回る。機内騒然「こんなことは初めて」(アメリカ)

乗客が撮影した映像には、ジャケットで鳩を捕獲しようとする様子や悲鳴などが記録されている。
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NurPhoto via Getty Images

アメリカのミネソタ州ミネアポリスからウィスコンシン州マディソンに向かっていたデルタ航空機で5月24日、機内に鳩が乗り込むハプニングが発生した。

この飛行機に乗っていたトム・コーさんは、搭乗して席に向かう途中で、乗客の一人が客室乗務員に『機内に鳩がいると思う』と話すのを聞いたと地元テレビ局WCCOの取材に話している。

鳩は座席の下を歩き回っていたという。

コーさんは、「パイロットから『鳩が機内にいることを確認しました。このような状況は初めてだ』とアナウンスがありました。手荷物係が乗り込み、鳩を連れて降りました。乗客からは拍手が起こり、『触ってもいいですか?』と尋ねる女の子もいました」と当時の状況をInstagramにつづっている。

しかし、この出来事はここで終わらなかった。

コーさんの投稿によると、飛行機が滑走路へ向かって地上走行を始めた後、2羽目の鳩が姿を現した。

この鳩は機内を飛び始め、コーさんは携帯電話を取り出しその様子を撮影した。「これはその鳩が機内を飛び回っているときの映像です」とInstagramに書き込んでいる。

「この鳩も捕まえられ、私たちは再びゲートに戻りました。パイロットが、鳩のせいで引き返したと管制塔に無線で連絡すると、担当者はそんなことは初めてだと言っていました。するとパイロットは『私は2回目です。最初は30分前でした』と答えていました」

コーさんによると、2羽目の鳩も手荷物係によって生きた状態で捕獲され、機外に連れ出された。

コーさんは「私が思うに、鳩たちは飛ぶのに飽きておやつが欲しかったんじゃないかな。このフライトは短すぎて飲み物やスナックを出さないことを鳩たちは知らなかったのでしょう」と冗談を交えてコメントしている。

ABCによると、鳩が搭乗するハプニングで56分の遅延が生じた。

デルタ航空は、「当社スタッフとお客様による慎重な対応で、出発前に2羽の鳥を機内から安全に出ことができました。お客様に感謝を申し上げるとともに遅延が生じたことをお詫びします」とABCへの声明でコメントしている。

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