世界トップクラスのYouTuber、MrBeast(本名:ジミー・ドナルドソン)さんが、炎に包まれた建物から脱出するという最新動画を公開。その内容が物議を醸している。
動画は「50万ドルのために死を覚悟するか?」というタイトルで、プロのスタントマンが大砲で火の中に打ち込まれる、炎の輪を跳び越える、爆発を生き延びるなど7つの「デストラップ」に挑戦し、最終的に35万ドル(約5100万円)を獲得するというもの。
冒頭では、椅子に縛られた男性が炎に囲まれた部屋から脱出を試みるシーンが登場し、SNSでは「ディストピア的」「危険すぎる」と批判が相次いだ。消防士を名乗るユーザーは「映像を見ただけで熱を感じる。最悪の発想だ」と投稿し、別のユーザーは「危険すぎてサイコパスのようだ」と指摘した。
一方で、「実際には危険ではなかったはず」「批判は不自然」と擁護する声もあり、議論は二分している。
批判を受け、MrBeastさんは「煙の換気や火を止める緊急スイッチを設置していた。専門家による徹底的なテストを行い、出演者はプロのスタントマンだ。安全は想像以上に真剣に考えている」とXに投稿。さらに、YouTube動画のコメント欄では「すべての挑戦は複数のスタントマンでテスト済みで、消防士や救急隊員、潜水士が待機し、救急車や消防車も配備していた。火は専門家チームが管理し、複数の消火システムを用意していた」と説明した。
それでもSNSでは、「現代版イカゲームだ」「金のために人間が危険に挑む姿を娯楽にしている」との批判が止まらない。
MrBeastさんは現在、YouTube登録者数4億4000万人以上を誇り、Newsweekによると、年間収益は8500万ドルで世界トップのYouTuberとされる。これまでも大規模な挑戦企画や巨額の賞金企画で注目を集めてきたが、今回の「炎上」企画をめぐる賛否は、今後の動画制作方針にも影響を与えそうだ。