アメリカ・シカゴの歩道に残されていた“ネズミ”の形「シカゴラットホール」の真犯人が明らかになった。
テネシー大学ノックスビル校のマイケル・グラナトスキー助教らが10月15日、生物学誌に調査結果を発表した。
「シカゴラットホール」がバズった経緯
発表によると、「シカゴラットホール」はシカゴのロスコー・ビレッジの歩道に20〜30年前に出現。コンクリートが固まる前に「ネズミ」がのったことでできたとみられ、頭や耳、足、指、尻尾など「ネズミの特徴」がはっきりと確認できる。
2024年にシカゴ在住のコメディアンがXで紹介したことでSNS上で話題となり、現地を訪れる人が続出。「ネズミ型」のくぼみにコインや花を供えるなど“聖地化”し、地元のアイコン的な場所になったという。
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「ラットホール」は2024年4月に撤去され、シカゴ市庁舎で保管されているという。
真犯人は...?
これまで「ラットホール」が何の動物かについて調査・分析はされてこなかったが、グラナトスキー助教ら調査チームが統計的な分析手法を用いて、「ラットホール」と、同所性のある(生息環境の似ている)8種のげっ歯類の比較測定を実施。
CNNによると、化石の足跡からどの生物かを特定するのと似た方法を用いたという。
その結果、調査チームは「ラットホール」は98.67%の確率でリスであると結論づけた。特に約50%の確率で「トウブハイイロリス」、約48%の確率で「キツネリス」と判明したという。
【画像】聖地化した「シカゴラットホール」
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