「それは牢屋行き」米歌手の日本風パフォーマンスの問題をリナ・サワヤマが指摘「文化に敬意を」

サブリナ・カーペンターさんの人気深夜番組でのパフォーマンスに対し、リナ・サワヤマさんは「文化に敬意を払って」と伝えた。
ニューヨークで開かれたMTVビデオ・ミュージック・アワードに参加したサブリナ・カーペンターさん(2025年9月7日)
ニューヨークで開かれたMTVビデオ・ミュージック・アワードに参加したサブリナ・カーペンターさん(2025年9月7日)
Axelle/Bauer-Griffin via Getty Images

アメリカの歌手サブリナ・カーペンターさんの日本文化を取り入れたパフォーマンスに対し、歌手のリナ・サワヤマさんが「文化に敬意を払ってほしい」と伝えた。

カーペンターさんは10月18日に放送されたNBCの人気深夜番組「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」に出演し、最新アルバム『Man’s Best Friend』の収録曲「Nobody’s Son」を披露した。

この時にカーペンターさんが着用したのは、スパンコール付きの空手道着風のトップスだ。バックダンサーも道着のような衣装を着て踊ったほか、カーペンターさんが板を割るようなパフォーマンスを見せる場面もあった。

他にも、カーペンターさんやバックダンサーが靴を履いたまま畳のようなものの上を歩くシーンも見られた。

日本とイギリスにルーツを持つサワヤマさんは19日、自身のInstagramストーリーズでこのパフォーマンスに触れ「サブリナに大きな愛を送ります」と述べた上で、こうつづった。

「でも、アーティストのクリエイティブチームの皆さん……明らかにある文化に触れる場合は、しっかりと調査し、敬意と配慮を持ってふさわしく扱われるようにしてほしいです。畳の上に靴は牢屋行きです😭」

パリ・ファッションウィークのサンローランのショーに参加したリナ・サワヤマさん(2024年9月24日)
パリ・ファッションウィークのサンローランのショーに参加したリナ・サワヤマさん(2024年9月24日)
Marc Piasecki via Getty Images

これまでにも、マドンナさんやケイティ・ペリーさんらがミュージックビデオやパフォーマンスで日本のファッションや伝統を取り入れる中で、文化の盗用や偏見があるなどと指摘されてきた。

ノー・ダウトのグウェン・ステファニーさんは2004年のソロアルバム『ラヴ.エンジェル.ミュージック.ベイビー.』で、東京・原宿のアヴァンギャルドなスタイルを使用し「文化の盗用」だと非難された。

ステファニーさんは2023年の雑誌Allure(アルーア)のインタビューでは「自分は日本人だ」と主張したことでも波紋が広がった。

現時点で、カーペンターさんはサワヤマのコメントに対する反応は示していない。 

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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