最新スマートフォン ZenFone 3 シリーズやノートZenBook、Transformer が登場した発表会 Zenvolutionより。ASUSが家庭用ロボット Zenbo を発表しました。
Zenboは、球状の本体から頭の生えた自走式ロボットです。タッチ対応ディスプレイで顔の表情を伝えるほか、音声でユーザーと会話します。
機能は照明や空調など家電の操作、ドアホンとして来訪者の確認と解錠。ニュースやスケジュールのリマインド、ネット検索と読み上げ(料理中にレシピ確認etc)などなど。
カメラも搭載しており、インターネット経由で遠隔操作してテレプレゼンス用途にも使えます(自宅のペットや家族の様子を確認するなど)。
ASUSではZenboを高齢者や子供も含んだ一家で使えるホームロボットと位置づけています。使い方は小さなスマホ画面を操作することなく音声操作でビデオ通話やメッセージのやりとりをしたり、家電を操作したり、医者や服薬のリマインドなど。
子供向けにはインタラクティブなお話の読み聞かせ、ゲームの相手、知育アプリを使った学習の相手など。遠隔操作でテレプレゼンスもできることから、高齢者世帯に子世代が贈ったり、みまもり的な用途もあるかもしれません。
できることといえば、手に持たなくてもついて来て音声で操作できる室内用スマホのようなもの。
クラウド接続の音声操作コンピュータとしては、米Amazon.com が 自社サービスと緊密につながった円筒形の Echo で先行するほか、Google は Android スマホなどの Google Now機能が使える Google Home を発表済み。
アップルも 家庭用の据え置き型 Siri デバイスを準備しているとのうわさがあります。
かつての家庭用ロボットといえば踊らせるオモチャ程度の使い道しかなく、いまひとつ普及しないジャンルでした(ZenBoも踊れますが)。
しかしスマートフォンの普及でカメラやプロセッサは安価に高性能になり、映像認識や音声認識もクラウドやAIで桁違いに精度があがり、またWiFiに加えて家電やセンサ向けの無線ネットワーク技術も普及の兆しが見えつつあります。
説得力のあるアプリやソフトウェアが揃えば、こんどこそ家庭用ロボットが意味のある製品になるかもしれません。
Zenboの価格は599ドル。ASUSでは開発者プログラムを設けてアプリを集める予定です。
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(2016年05月30日 Engadget日本版「速報:ASUSが家庭用ロボットZenbo発表。会話で家電操作、遠隔操作で見守り用途など:COMPUTEX 2016」より転載)