意外な盲点?何気なく捨てていた「ぬりぐすり」容器、日本初の回収プロジェクトが開始

ぬりぐすり容器の回収量(ボックスへの投入)に応じて、自動的にチャリティーにポイントが寄附される。

持続可能型社会の実現に向けて、企業が環境などに配慮した取り組みを行うことが一般的となった現在。

シオノギヘルスケア、第一三共ヘルスケアおよび田辺三菱製薬の3社は、9月15日より大阪府内のドラッグストアにて、使用済みのぬりぐすり容器を回収するリサイクルプログラムを開始した。

日本初、ぬりぐすりの容器回収

第一三共

プログラムの対象場所は、大阪府内のドラッグストア16店舗。回収の対象となるのは、プラスチック容器とアルミチューブだ。各店舗には専用回収ボックスが設置され、誰でも簡単に利用が可能だ。

回収されたぬりぐすり容器は、素材毎に分別し、それぞれ粉砕・洗浄などの工程を経て、リサイクル処理される。また、将来的にはリサイクルされた原料から新たなリサイクル製品の開発を目指すという。

使用済みのぬりぐすり容器のリサイクルは、日本初の取り組みとなるといい、3社はプレスリリースで「ぬりぐすり容器のリサイクルを起点とした資源循環の新たなモデルを構築し、循環型社会の実現に貢献してまいります」と説明している。

ポイントで寄附も可能

また、プログラムでは、ぬりぐすり容器の回収量(ボックスへの投入)に応じて、自動的にチャリティーにポイントが寄附される。

投入者自身がポイント取得を希望する場合は、リサイクル困難とされてきた物のリサイクルプラットフォームを運営する会社「テラサイクル」上でアカウントを作成し、申請ページから必要情報を記入することで、10容器につき1ポイントを獲得できる。

テラサイクルポイントは、1ポイント1円で、2500ポイント(2500円)から寄附金に交換することができる。 6月と12月の年に2回寄附が行われ、5月1日から10月31日までに交換されたポイントは12月に寄附されるという。

【プロジェクト概要】

回収期間:2025年9月15日~

回収対象:市販薬(OTC医薬品)の使用済みぬりぐすり容器(プラスチック容器およびアルミチューブ)※ブランド、メーカー、購入場所は問わない

回収ボックス設置企業および店舗:

ミックジャパン(Mik Japan) 11店舗

(千林店、京阪千林店、鶴見橋店、天神橋六丁目店、曽根駅前店、服部店、アザール桃山台店、アドバンスねやがわ店、サンロード瓢箪山店、逆瀬川店、オアシスタウン伊丹鴻池店)

アカカベ 5店舗

(阿波座店、大阪天満宮店、鴫野駅前店、新高店、おか薬局)

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