マコーレー・カルキン『ホーム・アローン』の母と30年後の再会。置き去りにした「母」の言葉に涙を流す

今でも愛される『ホーム・アローン』で親子を演じたふたりが再会。マコーレー・カルキンさんが思わず目頭を押さえる場面もありました
ニューヨークの路上でポーズをとるマコーレー・カルキンさん(1991年1月7日)
ニューヨークの路上でポーズをとるマコーレー・カルキンさん(1991年1月7日)
via Associated Press

30年前にたった一人で家に残された少年が、母親からの温かい言葉に涙――。

1990年の大ヒット映画『ホーム・アローン』で主役のケビン・マカリスターを演じた俳優マコーレー・カルキンさんが、母親役のキャサリン・オハラさんと再会した。

オハラさんは12月1日、カルキンさんの「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」入りを祝う記念式典に参加。

お祝いのスピーチで、「今も昔も世界中の家族が『ホーム・アローン』を愛し、この作品を観ずに1年を終えられない理由は、マコーレー・カルキンです」と称えた

「素晴らしい脚本家と監督もいましたが、ケビン・マカリスター役のマコーレーの完璧な演技のおかげで、私たちは普通の少年による類まれな冒険を見ることができました」

「あなたがすごく努力したことは知っています。だけどあなたは、演技がまるで世界一自然なことであるかのように見せました」

マコーレー・カルキンさんの「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」入りを祝う記念式典に参加したキャサリン・オハラさんとカルキンさん(2023年12月1日)
マコーレー・カルキンさんの「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」入りを祝う記念式典に参加したキャサリン・オハラさんとカルキンさん(2023年12月1日)
Amy Sussman via Getty Images

『ホーム・アローン』で世界的な名声を得た後、1991年の『マイ・ガール』や1992年の『ホーム・アローン2』でも成功を収めたカルキンさん。しかし、高額な出演料をめぐる両親の争いに巻き込まれるなどして、次第に表舞台から遠ざかった

オハラさんはスピーチでそういった苦悩についても触れ「10歳の少年はスーパースター、金のなる木、ハリウッドで最もイケている若手俳優の1人と呼ばれました。それを誰が生き抜けるでしょうか?特別な資質が必要だと思います」とカルキンさんを見ながら語った。

「(脚本・制作の)ジョン・ヒューズは、マコーレーにユーモアのセンスを見出しました。それは子どもの知性のサインで、幾つになろうと生き抜くための鍵です」

「あなたはその素晴らしく、どこかひねくれていて、それでありながら完全に共感できるユーモアを、『ホーム・アローン』以降選んだすべてのことで発揮してきました」

「マコーレー、おめでとう。あなたはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに値します。一度だけでなく二度もあなたを置き去りにしたダメなお母さんにも、この幸せな時を共有させてくれてありがとう。あなたをとても誇りに思っています」

スピーチの後にふたりはハグし、カルキンさんは目頭を押さえた。

Amy Sussman via Getty Images

『ホーム・アローン』で家族から置いていかれるケビン役を演じカルキンさんも、今は2人の子どもの親になり、記念式典にはパートナーで俳優のブレンダ・ソングさんと子どもたちも参加した。 

カルキンさんはオハラさんらのスピーチに対し「優しい言葉やストーリーなど、ありがとうございます。皆さんのおかげで、子どもたちに、良いパパと見てもらえます」と感謝。

「一番大事なのは、パパはいつもお父さんだったわけではなく、昔は子どもだったということを理解してもらうことです」と伝えた。

またユーモアのセンスも忘れず、「ホリデーシーズンを祝い、『メリークリスマス、このくそ野郎ども』」と『ホーム・アローン2』のセリフでスピーチを締め括った。

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