風船のように膨らんだ英歌手の全身スーツに釘付け。「愛犬から刺激」驚きの誕生秘話

この特注衣装のデザイナーによると、着脱は意外と簡単らしい。
ブリット・アワードのレッドカーペットを歩くサム・スミス(2月11日、イギリス・ロンドン)
ブリット・アワードのレッドカーペットを歩くサム・スミス(2月11日、イギリス・ロンドン)
Anadolu Agency via Getty Images

2月11日(現地時間)、イギリス最大級の音楽の祭典「ブリット・アワード」が開催された。

授賞式では、ハリー・スタイルズが最優秀アルバム賞を含む最多4部門を受賞し注目を浴びた。

一方、レッドカーペットで視線を集めたのは、空気で大きく膨らんだ黒いラテックスの全身スーツを着たサム・スミスだった。

この特注スーツのデザイナーであるHarriは13日、朝番組『Good Morning Britain』で衣装の背景について語った。

Harriは、彼の飼っている犬に創造力を刺激され、2020年から空気で膨らむズボンを製作し始めたという。

「犬の低い目線から僕を見上げたらどんな感じなのかなって考えたんです」

彼の作品を見たうスミスから連絡があり、これまでより大胆なデザインを4日間という短期間で作り上げる必要があったという。

「これまでにも様々なサイズのものを作ってきましたが、あの日スミスが着ていたような大きさのものは初めてです」

多くの労力を注ぎ込んで作り上げたというこのスーツは、見た目とは裏腹に、着脱はそこまで困難ではないという。

「正確に裁断され、体にフィットするように作られています。私自身が直接クライアントを対応するので、ズボンを履くように着脱できるように作られています。テーラードスーツやズボンのようなものです」

更に、スミスはその衣装を完全に膨らませた状態で車からレッドカーペットまで歩いたそうで、「サムはあの衣装を着て見事なウォーキングを見せていた」とHarriは称賛した。

スミスはその後、キム・ペトラスと共にステージで『Unholy』をパフォーマンスするため、衣装を着替えた。

ハフポストUK版の記事を翻訳・編集しました。

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