空港の手荷物チェックで、米保安局員がまさかの「盗み」。ポケットにしまう瞬間がカメラに捉えられる

安全を守るべき保安職員による違法行為。「誰を信頼すれば良いの?」「だから全部の荷物を保安チェックに預けたくないんだ」など、不安や不満の声が上がっている。
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AzmanJaka via Getty Images

アメリカ運輸保安局(TSA)の職員2人がマイアミ国際空港で、セキュリティチェック中の乗客の所持品を盗む様子が監視カメラに捉えられた。容疑者の職員2人はすでに逮捕・起訴されている。

現地のテレビ局WSVNによると、2人の職員は数カ月間にわたってこの窃盗計画に関与した。警察当局の報告では、2人は乗客がボディチェックを受けてる間に乗客の財布から600ドルの現金を盗んだ疑いがある

監視カメラの映像を見ると、X線検査の機械の手前で2人はバッグのファスナーを開けて何かを取り出す仕草をしたり、乗客の荷物が載っているトレイに手を入れた後、取り出した物をズボンのポケットにしまったりと、不審な動きをしていることが分かる。

監視カメラがすぐ近くにあるにも関わらず、堂々と犯行に及んだ職員たち。どうやら、不正行為を記録しているカメラの存在を忘れていたようだ。

「空のセキュリティのために誰を信頼すれば良いの?」「だから全ての荷物を保安チェックに預けたくないんだ」━。

空の安全を守ることを任務とする職員による犯罪行為が、はっきりと映されたこの動画。捜査当局が映像を公開すると、不安や不満の声が広がった。

中には「ああそうか。TSAはThe Stealing Agency(窃盗機関)の略だったね」という皮肉のコメントもあった。

TSAは声明で、「私たちの調査と行政処分が終わるまでの間、この職員たちを荷物検査の任務から外す」と説明。 「TSAは運輸保安官に最高の職業的・倫理的基準を課しており、職場における不正行為は許されない」とコメントしている。

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