『タイタニック』でディカプリオが演じた主役を逃した大物“ライバル俳優”。「幸運だった」と語る理由が深かった

名作の知られざる秘話。オーディションで役を勝ち取ったディカプリオ自身も、実は...
Stephane Cardinale - Corbis via Getty Images

1990年代半ば、映画『タイタニック』はレオナルド・ディカプリオを世界的スターの地位に押し上げた。

だが実は、ディカプリオがジャック・ドーソン役に決まる前に、他にも何人かのトップスターが候補として名を連ねていた。

そのひとりがイーサン・ホークだ。彼は撮影開始前にオーディションを受けていた。

新たにGQ Hypeのインタビューで、『いまを生きる』などで知られるホークは、この役を逃した経験について語った。「実は自分にとって幸運だった」と打ち明けた。

「僕はレオほどあの成功をうまく扱えなかったと思う。彼はまさに“ビートルズ”だった」とホークは語った。

ホークは過去にも、2010年の英紙『テレグラフ』の取材で、ディカプリオが『タイタニック』後に得た爆発的な成功について振り返っている。

「女の子たちはみんな彼と寝たがって、男たちはみんな彼とケンカしたがっていた」とホークは回想する。

「そのとき自分にこう言ったんだ。『すごいな。あの役を取らなくてよかったよ』って」

「でも、正直に言えば、心の奥ではこうも思ったんだ。『もし僕があの役を取っていたら、自分の望んだ人生をそのまま送れて、キャリアの心配を一切しなくても済んだんじゃないか』って」

そして、「ちくしょう、ディカプリオ! あのガキめ!」と彼は冗談めかして叫んだ。

しかし、『タイタニック』の主演を狙っていたのはホークだけではない。

8月には、映画プロデューサーの故ジョン・ランドーによる思い出話が話題になった。俳優のマシュー・マコノヒーが『タイタニック』のオーディションでどこまで進んでいたかについて語られた。

だが、その後アカデミー賞を受賞することになるマコノヒーも、ケイト・ウィンスレットとのスクリーンテストが制作陣にあまり好印象を与えなかったという。ウィンスレット本人は彼の起用を望んでいたが、最終的に役を逃すこととなった。

さらに注目すべきは、ディカプリオ自身の『タイタニック』オーディションも決して順調ではなかったことだ。監督との気まずいやり取りにより、危うくこの役を完全に逃すところだったと言われている。

ハフポストUK版の記事を翻訳しました。

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