ふるさと納税の返礼品にヘラルボニーが登場。盛岡発のブランド、福祉を起点に新たな文化の創出

障害のある作家のアートを尊重し、独自のビジネスモデルで注目を浴びているヘラルボニー。盛岡市のふるさと納税の返礼品に採用されました。
鈴木広大氏「抱負~いざ勝負 新たなチャレンジ 年男」のスカーフ
株式会社ヘラルボニー
鈴木広大氏「抱負~いざ勝負 新たなチャレンジ 年男」のスカーフ

障害のある作家の作品を通じて、地域や社会に新たな価値を創出する取り組みを行っているヘラルボニー(岩手県盛岡市)。

今回、同社自社ブランドのスカーフやネクタイ、ハンカチが、岩手県盛岡市の「ふるさと納税の返礼品」として提供されることになった

9月19日から「ふるさとチョイス」(ふるさと納税サイト)で先行して受付が開始されており、同社はこの取り組みを通じて、「互いを尊重しあえる社会や、盛岡の魅力を広く伝える場を育んでいく」と述べている。

少し先の未来をご体感ください

ヘラルボニーでは、障害のある作家が描く2000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築している。

2024年7月にフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立したほか、25年3月には盛岡市の百貨店に旗艦店HERALBONY ISAI PARKをオープン。地域の活性化に貢献してきた。

このような経緯から、ヘラルボニーのプロダクトが盛岡市のふるさと納税返礼品として採用されることになったという。

返礼品の中には、カラフルな色が印象的なハンカチ(衣笠泰介氏「アフリカへ行こう」)や、黒と白を基調としたネクタイ(佐々木早苗氏「無題(丸)」)、緑や赤、白の色が大胆に混ざり合ったスカーフ(鈴木広大氏「抱負~いざ勝負 新たなチャレンジ 年男」)などがある。

ヘラルボニーの松田文登代表は、「寄付を通じてより多くの方々に盛岡の魅力や作家たちの『異彩』に触れていただけることを嬉しく思います」とコメント。

その上で、「ふるさと納税をきっかけに、ぜひ盛岡へお越しいただき、ヘラルボニーが目指す、少し先の未来をご体感ください。盛岡でお待ちしています!」と呼びかけている。