
株式会社へラルボニーが展開するブランド「HERALBONY(ヘラルボニー)」は、9月30日(日本時間 10月1日)にパリのファッションウィークに初参加しました。契約作家18人による21点のアート作品が起用され、ランウェイで「異彩」が放たれました。
「ANREALAGE(アンリアレイジ)」の「2026年春夏コレクション」に登場し「コラボレーションルック」を発表しました。へラルボニーは、障害のある作家が描く2000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築しています。
2024年7月には、フランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立するなど「障害」のイメージを変容させる事業をグローバルに展開しています。
今回コラボした「アンリアレイジ」は、2003年にデザイナーの森永邦彦氏が設立。最新テクノロジーを採用し「近未来的デザイン」を手がける次世代ブランドで、2015年からパリのファッションウィークに参加し海外展開もしています。
「生命の可視化」をテーマにランウェイを彩る
会場は、パリのセーヌ川沿いに位置する現代アートの拠点「Palais de Tokyo(パレ・ド・トーキョー)」。音楽は、フランスの電子音楽デュオ「Daft Pank」の元メンバーのトーマ・バンガルデル氏が担当し、障害のある作家の「日常の音」と「心臓の鼓動」を重ね合わせたオリジナルのサウンドトラックが展開されました。
アンリアレイジのデザイナー・森永邦彦氏は、同じ世界にいながら「他者と異なる景色」を見ていることに着目。洋服の動きや膨らみを「命の鼓動」であるかのように表現し、「一人ひとり異なる存在」であることを肯定する、個性的で生命力溢れるコレクションを発表しました。
現地では、ヘラルボニーの契約作家である鳥山シュウさんと中川ももこさん(共に「やまなみ工房」所属)が、ランウェイを最前列で観覧し、ショーの最後には観客から大きな拍手と歓声が送られました。
ショーの様子は「アンリアレイジ公式Youtubeチャンネル」でアーカイブ配信されています。また、「特設ページ」では全コレクションルック、起用アート作品、作家を紹介しています。