尾道市立美術館に通い続けた黒猫・ケンちゃんが永眠。生前は「警備員との攻防」で話題に

「時をかける猫」として親しまれた黒猫・ケンちゃんが9月に永眠しました。

広島県尾道市立美術館に通い続け、「警備員との攻防」で話題となった黒猫のケンちゃんが、9月20日に亡くなっていたことを、美術館の公式X(@bijutsu1)が11月11日に報告しました。

投稿には「病気療養中であったケンちゃんが、9月20日(土)に永眠いたしました。本日11月11日は、ケンちゃんが家猫となった日です。ケンちゃんとの日々、決して忘れません。ありがとう」と綴られています。

ケンちゃんは、近くの飲食店で飼われていた雄の黒猫で、2016年頃から美術館周辺に姿を見せるようになったそうです。

2017年3月、「招き猫亭コレクション―猫まみれ展」開催中に館内への侵入を試みましたが、警備員に静かに制止。その様子が美術館のSNSに投稿されると国内外で大きな話題になりました。

以降もたびたび美術館を訪れ、警備員との“攻防戦”を繰り広げる常連客として親しまれたケンちゃん。その愛らしい姿に会うため、美術館を訪れる人も少なくありませんでした。在りし日を偲んで、もうしばらくは、時をかける猫シリーズを続けます」と宣言し、生前のケンちゃんの姿を発信し続けています。

SNSでは「ケンちゃん、今までありがとう。ゆっくり休んでね」「癒しと楽しい思い出をありがとう」「ケンちゃん、天国で美術館の館長になってるかな」「警備員さんとのかわいい攻防が忘れられないです」と惜しむ声が相次ぎました。

多くの人に癒しを届けたケンちゃんの姿は、今後も語り継がれていきそうです。