安倍首相は、アベノミクスの第3の矢である「成長戦略」を14日閣議決定する。これに合わせて、首相官邸は、「JAPAN is BACK」と題した 安倍首相からのメッセージ動画をYouTubeに公開した。
動画の内容は下記の通り。
長引く「デフレ」、失われた「自信」
半年前 そこから私たちの戦いが始まりました。
「強い経済」を取り戻す
その決意で「三本の矢」を射込みました。
政府、日銀が一体となって、大胆な金融政策、緊急経済対策による機動的な財政政策、その結果、昨年7−9月、−3.6%だったGDP成長は、今年1−3月は+4.1%へ大きく反転しました。
4月の有効求人倍率は、リーマンショック前の水準を回復。
生産も消費も、確実に良くなっています。
「三本めの矢」成長戦略の出番です。
キーワードは、「チャレンジ」「オープン」「イノベーション」。
その主役は、皆さんです。
皆さんのチャレンジを応援します。
女性には、もっと社会で活躍して貰いたい。
「女性が輝く社会」は私の成長戦略の中核です。
「待機児童ゼロ」で仕事と子育ての両立を応援します。
子育てにある程度専念したい方には「3年育休」、職業訓練など、職場復帰支援を充実します。
若者には世界に羽ばたいてほしい。
すべての希望する若者が留学できるよう支援します。
「オープン」を進め、目指すは世界一です。
おいしいニッポンの農産物、海外でも大人気です。
農業の構造改革、六次産業化 輸出戦略を推し進め、10年間で農業・農村全体の所得を倍増します。
私自身も、トップセールスに邁進します。
「粒子線治療」「痛くない注射針」「医療用ロボット」そして、iPS細胞などの「再生医療」、最新の医療技術は私と同じように難病で苦しむ方にとって、大きな「希望の光」です。医療は2兆円の輸入超過、日本の「イノベーション」で、これを反転させることもできる。そう信じています。
いよいよ「アクション:行動」の時です。
「行動」なくして「成長」なし。
今日決める成長戦略は「スタート」。
必ずや政治を安定させ、秋には成長戦略・第二弾です。
思い切った投資減税や、産業競争力強化法の国会提出、秋の国会は「成長戦略実行国会」としていきます。
私は10年間で、一人当たり国民総所得を150万円以上増やすことをお約束します。
「できるのか?」という批判もあります。
しかし、これは、70年代も80年代も、実現した数字です。70年代や80年代の日本人にできて、今できないはずはありません。
「もう一度、日本が、世界の中心で活躍できる」
今こそ自信を取り戻し、一緒に「もう一歩前へ」踏み出しましょう。
(YouTube「JAPAN is BACK 安倍総理からのメッセージ -平成25 年6 月14 日」より。 2013/06/13)
動画は4分ほどにまとめられており、日本人に自信を取り戻すという点を複数にわたって訴えている。
成長戦略は「日本再興戦略」という正式目標で発表される予定であり、日本産業再興プラン」「戦略市場創造プラン」「国際展開戦略」の3つのアクションプランを盛り込む。
関連記事