民主党の鈴木貴子衆院議員(比例北海道)は2月26日、離党届を枝野幸男幹事長あてに提出した。貴子氏は、地域政党「新党大地」の鈴木宗男代表の長女。新党大地は自民党と連携を深めており、貴子氏は時期をみて自民入りを検討するとみられている。時事ドットコムなどが報じた。
貴子氏はこの後、衆院議員会館で記者会見し、離党の理由に関して民主党が北海道5区補選で共産党との協力を決めたことに言及。「(共産党とは)国家観が全く異なる。今のままでは地元有権者との約束を果たせない」と説明した。
一方、枝野氏は記者団に、貴子氏の行動について「重大な反党行為に当たる」と批判し、離党届を受理せず、同氏を除籍(除名)処分とする方針を表明。議員辞職を促したことも明らかにした。
(時事通信ニュース:鈴木貴子氏、民主に離党届=自民と共同歩調より 2016/02/26 13:30)
参院選公示を前に開かれた「鈴木宗男を叱咤激励する会」に出席した、(左から)地域政党「新党大地」の鈴木貴子衆院議員、松山千春氏、鈴木宗男代表=2日、東京都千代田区(2013年7月2日)
貴子氏は元NHK職員で、衆院比例代表北海道ブロック選出の当選2回。4月の衆院北海道5区補選で民主推薦候補を支援しない方針を示している。
国会法は比例代表で当選した議員の政党間の移動を制限しており、自民党入りはできない。貴子氏は当面、無所属で活動する考えだ。
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新党大地は衆院北海道5区の補欠選挙で、自民党の候補者を推薦することを決めているほか、夏の参院選挙でも、自民党の候補者を支援していく考えを安倍首相に伝えている。
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