観光客が池に投げ入れたコインを飲み込んだウミガメが、タイの大学病院で2回目の手術を受けた後に、血液中毒で死んだ。体内から、900枚以上のコインを取り除いたばかりだった。
BBCによると、25歳でメスのウミガメは、動きがおかしかったので獣医師に診てもらったところ、体内に大量のコインがあることが分かった。1回目の手術は成功したが、3月19日に行った再手術後に昏睡状態に陥り、21日に死んだことが確認された。
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ウミガメは、貯金箱を意味する「Omsin」と呼ばれ、過去に住んでいた池で、観光客が幸運を祈って投げ込んだコインを飲み込んだとみられている。
1回目の手術では、約7時間をかけ、900枚以上のコインを取り除いた。術後の経過は安定していたが、しばらくして血液中毒を発症し、再手術の甲斐なく死に至った。
手術を担当した医師らは、コインを取り除いた後に胃にできたスペースが、腸内の血流を妨げた可能性があると指摘。さらに急性の腸内感染を起こし、致命傷となったという。
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手術チームを率いたナンタリカ医師は、AP通信の取材に対し、「ウミガメは死ぬ前に、自由に泳ぎ、好きなものを食べる機会があった」と話した。
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