アメリカ・サンフランシスコの北端に位置するチャイナ・ビーチの崖で4月21日、男性が岩壁にしがみついているのが発見された。サンフランシスコ・クロニクル紙によると、男性は足がすくむほどの高さまで登り、その後、恐怖で動けなくなったようだ。サーファーが男性を発見し、911(緊急通報)に連絡した。
当局によると、男性はホームレスだという。
消防隊員は、地上から男性に安全に近づくことができず、カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(CHP)が、空中から救助隊員を降下させ、その隊員がハーネスを男性に装着した。その後、隊員と男性はヘリコプターで安全な場所に運ばれた。
CHPのヘリコプターは現在、現場にいる。隊員は男性にハーネスを装着中。この救助に関わる者全員にとって危険な救助だ
ヘリコプターはヘリポートに着陸。男性は、スウェットパンツにTシャツ、スニーカーといういでたちでヘリコプターを降り、駐車場に向かって歩いた。ABC-7ニュースの動画で、男性が身振り手振りで話している様子が映っている。消防によると、男性は軽い打撲を負っていたが、治療を拒み、そのまま立ち去った。
消防当局は、男性の身元を明かしていない。また男性がどうやって崖にしがみつき動けなくなったかの経緯についても明かしていない。
この成人男性は無事で、軽傷の治療を拒んだ。ヘリコプターを出動させてくれたCHPに感謝 @ゴールデンゲートNPS
地元の警察によると、サンフランシスコとマリン郡では、クライマーが急な断崖で動けなくなる事例が多々あるという。自分がいる高さを自覚した途端に恐怖で動けなくなる人、太平洋の潮が満ち、岩崖をよじ登らなければならなくなり、その状況から抜け出せなくなった人も報告されている。
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。