軟禁中のムガベ氏、退任は言及せず 国営放送で声明
アフリカ南部ジンバブエで軍が政権中枢を掌握した問題で、自宅軟禁にあるムガベ大統領(93)が19日夜、国営放送ZBCを通じて声明を発表し、「(来月の)与党大会を取り仕切る」などと述べた。退任を表明するという情報も流れたが、言及しなかった。
ムガベ氏は声明の発表に先立ち、軍と2回目の会談を実施。前回に続いて退任を拒否したとみられる。その後、ムガベ氏は軍幹部が見守る中で声明を読み上げ、自身の政権下で失敗があったことは認めつつ、「世代間の対立は解決しなければならない」などと述べた。
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一方、政権与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)は19日、ムガベ氏の党首解任を決定。20日正午までにムガベ氏が大統領職を退任しなければ、21日に議会で弾劾(だんがい)手続きを進める意向を示した。与党や国民の支持を失ったムガベ氏にとって、大統領続投は難しい状況だ。(ハラレ)
(朝日新聞デジタル 2017年11月20日 07時33分)
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(朝日新聞社提供)