「棺桶に入ったプーチン大統領」で抗議。ウクライナの右派団体

背景にはクリミア併合問題が
ウクライナ東部のハリコフにあるロシア領事館前には、棺桶に入ったプーチン大統領人形が置かれた
ウクライナ東部のハリコフにあるロシア領事館前には、棺桶に入ったプーチン大統領人形が置かれた
Stanislav Belousov / Reuters

3月18日に投開票されたロシア大統領選で圧勝した現職のプーチン氏に対し、ウクライナで反発が強まっている。あの手この手で抗議の意思を示している。棺桶に入ったプーチン氏の人形を制作したり、トイレに「投票所」と張り紙をしてTwitterに投稿したり。

背景には、プーチン大統領が4年前、ウクライナ領のクリミア半島をロシアに併合すると一方的に宣言したことへの怒りがある。

18日。ウクライナ東部の都市ハリコフにあるロシア領事館前に、棺桶に寝かされたプーチン大統領の人形が置かれた。近くには「ロシア=戦争」「血の選挙」と書かれた看板も立てれられた。

ウクライナのニュースサイト「ゴルドン」によると、人形を置いたのは、ウクライナの民族主義団体「右派セクター」などのメンバー。ロシアによるクリミア併合に猛反発しており、併合を指示したプーチン氏への抗議の意思を示したとみられる。

ウクライナの地元紙「ウクラインスカヤ・プラウダ」によると、首都キエフの中心にある広場には、クリミアでロシア大統領選の投開票があることに抗議する人たちが、プーチン大統領の人形を燃やすパフォーマンスをした。

また、ウクライナ各地の路上にある簡易トイレに、「ロシア大統領選のための投票所の個室」と書かれた紙がはられた。投票所にある投票用紙を記入するのに使うカーテン付きのテーブルになぞらえ、選挙を皮肉ったとみられる。

プーチン氏は今回の選挙戦で、クリミア併合を任期中の最大の成果の一つを強調しており、ウクライナ側の一層の反発を招いたとみられる。

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