日本は今後、超高齢化社会へと突入していくと言われている。こういった社会的な動向を背景に、求人マーケットでも注目されているのが、医療業界だ。特に求人数の多い営業職募集。どういった人材が求められていくのか、見ていこう。
一言で「医療」といっても、その領域・業界は多岐にわたる。たとえば、製薬、医療用医薬品流通、臨床検査、医療機器、広義では介護ビジネスを含めていいだろう。
それぞれ同じ「営業職」といっても、営業スタイルが異なることが大半だ。たとえば、MRであれば基本的には医師にPRを行なっていく。もし医療機器であれば、医師はもちろん、看護師、さまざまな技師を相手にしていくこともある。つまり扱うモノによって、その仕事で重視されるスキルが違うということ。
医療業界のなかでも、別分野にチャレンジしようと考えたとき、その重視されるポイントを求人情報から探っていくことは欠かせない。
たとえば、医師との接点が多い営業であれば、当然、ベースとなるコミュニケーションスキル、とくに対医師との関係構築スキルがアピールのポイントに。その他、メーカーや医療関係者、さまざまな人とやり取りする機器関連であれば、関係各位の調整スキル、メンテナンスに寄った仕事であれば機器への関心、多少の知識が求められることも多い。
まったくの同業界・同分野でないかぎり、どうのように、培ってきたスキルを横展開させていくか、求人情報をもとに事前に想定しておいて損はないはずだ。
次なるキャリアとして人気も? 医療×人材サービス
いま、医療業界においてひとつ恒常的な課題となっているのが「働き手不足」だ。そこの課題を解決していく人材サービスも、医療業界における営業出身者たちに注目されている。
というのも、「医療に携わった経験は活かしたいが、もっと視野を広げたい」「課題解決スキルを磨きたい」といった場合、その入口として人材サービスが選ばれるケースも多い。
たとえば、営業して豊富な経験がなかったとしても募集の間口が広いことも特徴。営業スタイルとしても新規開拓から、顧客との関係性を維持していくリピート営業まで、さまざま。
さらに、大きな商談となれば、医師だけではなく、経営幹部や経営者と接点を持つこともある。営業先としても病院だけに留まらず、メーカーや機関などが含まれることもある。「人」という側面から医療を支え、自身もより高い目線で営業をしていく。
自身がどういったスタイルの営業をしていきたいか。どういった先に提案していくことでスキルを磨きたいか。こういった観点で求人情報を見てもいいだろう。
もうひとつ、業界動向として見逃せないのが、テクノロジー・医療技術の飛躍的な進歩だ。新しい技術・製品開発、それらを支援するサービス・製品も増えている。そのため、営業職の募集も多様化している。
たとえば、医療分野におけるマーケティングリサーチ、企業・医療関係者向けのITシステム、海外市場調査による新ビジネス機会の創出支援などはその一端。よりスケールの大きな仕事に挑戦したい方、本質的な課題解決スキルを発揮していきたい方は必見だ。
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