身の回りにある電化製品はプログラムで動くものばかり。家の中だけでも、テレビ、エアコン、電話、洗濯機、電子レンジなどたくさんある。
スイッチ一つで自動的においしいご飯が炊ける炊飯器もその一つだ。プログラミングで何が変わっただろう。
IT企業のサイボウズのプログラマーの"プロさん" がわかりやすく教えてくれるよ。
※この連載は、毎日新聞社発行の月刊誌「NEWSがわかる」で連載している記事の転載です。
人間の代わりをする
プロさん:昔は人間が、かまどにつきっきりで火加減の調節をしていたんだ。電気炊飯器が登場したことで、自動的にご飯が炊けるから、人間がずっと見ている必要はなくなった。でも、最初から最後まで同じ強さで加熱し、ご飯が炊けたらスイッチを切るだけなので、おいしく炊くコツを再現できなかった。
マイコン(※)が搭載されると、マイコンの中のこびとが、人間の代わりにおいしく炊くコツを再現してくれて、よりおいしいご飯を炊けるようになったんだ。
※マイコン......小さなコンピューター。電化製品の「頭脳」チップでプログラムが入っている。
人間を超えた働きができる
プロさん:かまどでの作業は、人によって火の強さの加減もタイミングも違う。日によって気分も変わるから、炊きあがりにばらつきが出る。
でも、プログラムで動く炊飯器は、火加減を人間以上に正確にコントロールできる。扱う人や気分が変わっても、毎日同じおいしいご飯が炊けるのだ。
人間はやり方やコツを学習しないとできないけれど、プログラムされたマイコンは初めからたくさんのことを知っていて、人間以上のスキルを持っているんだ。
(転載元:ニュースがわかる・発行:毎日新聞社/イラスト・斉藤恵/cサイボウズ/毎日新聞社 2017)
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本記事は、2017年2月9日のサイボウズ式掲載記事【第2回】プログラムで動くもの──ごはんを炊く炊飯器もプログラミングで?より転載しました。