スマホを1年も使っていると、写真や動画が半端なくたまっているでしょう。撮った写真をプリントすることもなく、スマホの肥やしと化してしまったストレージ内をこの年末に整理して解消しましょう。
SDカードにバックアップ
まずは、自分のAndroidスマホ(ここではAndroid 5.1.1の画面で解説します)がどのくらいストレージ容量を消費しているのか確認しよう。設定の"ストレージ"をタップすると"機器メモリー"で消費量が確認できます。どんなファイルがどのくらい容量を使っているのかもひと目で分かります。
▲設定のストレージでは、現在保存されているファイルの容量が表示される。
下の方に行くと、SDカードが挿さっていればSDカードの空き容量も確認できます。さらに下へスクロールしていくと"SDカードへデータ転送"というのがあります。これをタップすると、画像や動画、音楽、アプリの各容量が表示され、選択した項目をSDカードへ移動することができます。
▲SDカードへデータ転送をタップすると、画像や動画、アプリをSDカードへ移動できる。
▲SDカードへ転送されるファイルは個別に選択はできない。
▲SDカードへ転送している状況は通知で確認できる。
画像や動画など必要に応じて移動させましょう。ファイルごとに選択して移動することはできませんが、機器メモリーの空き容量を増やすには一番手っ取り早い方法です。SDカードがいっぱいになったら、外してパソコンなどでバックアップをしましょう。
また、パソコンを持っているなら、USBケーブルで接続してフォルダーを参照し、写真や動画を転送するのもいいでしょう。
Googleフォトを使ってスッキリさせる
もうひとつ、写真や動画をスッキリさせる方法として、Googleフォトがあります。画像や動画をクラウド上へバックアップしてくれ、しかも無料かつ容量無制限で使えるというありがたいサービスです。
▲Googleのフォルダの中にGoogleフォトが入っている。
Googleフォトを起動し、左上をタップするとメニューが表示されます。設定を選んで"バックアップど同期"をタップするとバックアップの設定が行なえます。
▲Googleフォトを開いて、左上をタップして設定を表示。
▲設定をタップするとバックアップの設定ができる。
"アップロードサイズ"では"高画質"と"元のサイズ"が選べますが、"高画質"が容量無制限の設定になります。ただし、画像は1600万画素まで、動画はフルHDまでです。それを超えた場合、画像は画素数を1600万画素にし、ファイルサイズを小さくして保存します。
▲まずはアップロードサイズをタップ。
▲高画質と元のサイズの2通りから選べる。初期設定は高画質だ。
たとえば、Xperia Z5 Premiumで撮影した2000万画素(3366×5984ドット)の写真は、6.23MBありましたが、Googleフォトにバックアップすると、1600万画素の3000×5333ドットとなりファイルサイズは1.7MBに圧縮されていました。
▲こちらがZ5 Premiumで撮影したときのファイル情報。
▲Googleフォトへアップされると、画素数とファイルサイズが違うことがわかる。
動画の場合は、最大がフルHDサイズになります。4Kで撮影した動画でも、フルHDサイズに変換されてしまいます。またフルHDで撮影された動画でもファイルサイズが圧縮されます。17秒の動画が36MBだったのが、Googleフォトにバックアップすると13.2MBになっていました。1分の4K動画だと525MBがフルHDの45MBになる感じです。
さすがに4KからフルHDは画素数が4分の1になるので、元のファイルを残したいですが、フルHDなら若干劣化はするものの、許容範囲内だと思います。特にスマホでしか動画を見ない人ならまったく問題無いでしょう。
設定で"元のサイズ"にすれば圧縮したりせずそのままバックアップされます。しかしGoogleドライブの容量を消費してしまいます。そうするとすぐにドライブ容量がいっぱいになり、お金を払って容量を追加しなければなりません。
Googleドライブの残り容量の確認は、アプリからでもブラウザーから行なえます。ドライブとGmail、Googleフォトのそれぞれの使用容量も表示されるので、どこが圧迫させているのかが分かり対応もスムーズにできます。
▲高画質設定のため、Googleフォトの容量は0のママ。
画素数さえ気にしなければ、画質的にはほとんど違いがわからないレベルなので、"高画質"設定がオススメです。元のサイズで残しておきたい場合は、SDカードやパソコンにつないでバックアップするか、パソコンからGoogleフォトへアクセスして、容量がいっぱいにならないよう逐次バックアップをとりましょう。
▲パソコンからアップロード・ダウンロードができるから容量の調整はカンタン。
ちなみに1ファイルあたり、写真は 75 MB(または 1億画素)まで、動画は 10 GB までアップロードが可能です。
バックアップの設定では、写真ならWi-Fi経由のみかモバイルネットワークでも行なうか設定できます。撮影するとすぐにバックアップを実行するので、Wi-Fiのみがオススメです。充電中のみバックアップを実行する設定もできます。
▲写真とはいえ通信容量を食うので、Wi-Fi経由のみにしたほうが無難だ。
また、バックアップするフォルダの指定も可能です。スクリーンショットやダウンロードした画像もバックアップしたい場合は、ここで指定します。
▲写真だけバックアップし動画は別というようなこともできる。
▲パックアップをすぐ実行すれば、一気にやってくれる。11月に購入したばかりなので大して入っていなかったけど、それでも700MB以上空いた。
▲一気にバックアップしているときは、メニューからアシスタントをタップすると、バックアップしている状況を確認できる。
不要なアプリはアンインストール
あと、スッキリお掃除ということで、もう使わないアプリは、アンインストールしましょう。けっこう一度入れたらそのままという人がほとんどかと思われます。最初から入っているアプリは削除できませんが、自分で追加したもので、もう使わないものは削除して容量を抑えましょう。
画面を長押しすれば、アイコンの移動や削除ができます。アイコンをタップすればアプリをアンインストールできるので、サクサク消していきましょう。
▲画面長押し後、アンインストールしたいときはタップ、ホーム画面からアイコンを消したいときは長押し。
▲タップすれば、アンインストールするか聞いてくる。
▲長押ししてアイコンを画面上部へドラッグすると、ホーム画面から削除される。
このように、たまった写真や動画、アプリで逼迫したメモリーはバックアップでスッキリさせましょう。Googleフォトにバックアップしておけば、過去の写真はいつでも確認できるので、新年からまたたくさん撮影するべく、年末のうちに容量を確保しておきましょう。
(2015年12月29日 Engadget日本版「写真や動画のたまりすぎを解消、Androidスマホのストレージお掃除テクニック」より転載)
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