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2021年08月10日 16時10分 JST

アンデス山脈の一部で雪がなくなる。 2枚の写真が伝える気候変動の現実

研究者は「メガ干ばつ」を目にしていると警告している

現在冬を迎えている南半球。

南アメリカ西部に位置するアンデス山脈は、降雪量がピークを迎えているはずの季節であるにも関わらず、一部で雪がない、もしくほとんどない状態になっているという。ロイターが報じた。

これは、地球観測衛星センチネル3号が、2020年7月27日と2021年7月29日に、撮影した写真だ。

Handout . via Reuters
左は2020年7月27日、右は2021年7月29日に撮影

雪が減って、2020年7月には雪で覆われていた山の多くが、2021年7月は地表が見える状態になっているのがわかる。

アルゼンチン雪氷環境科学研究所のリカルド・ビラルバ氏は、「私たちは、降雨量が長期間にわたり減るプロセス、メガ干ばつを目にしています」「コルディエラ (アンデス山脈)全体の現在の降雨量を見たら、雪が全く、もしくはほとんど降っていないことがわかると思います」と、ロイターに語っている。

降雪量減少の原因は、気候変動によって干ばつが続いているからだと科学者たちは、考えている。

今後何が起きるかを示している

2021年6月に発表された研究は、温室効果ガスの排出量を抑制しなければ、南アメリカで干ばつやその他の異常気象が悪化するだろうと警告している。

ブラジル国立宇宙研究所のリンカーン・ムニス・アルベス氏は「南アメリカと特にブラジルでは、地表温度の上昇、降雨パターンの変化、アンデス山脈の氷河の融解、より頻繁で深刻な異常気象などの気候変動の兆候がすでに現れています。こういった気候の特徴は、温室効果ガスの排出が増え続ければ、今後数十年の間に何が起きるかを示しています」と研究のニュースリリースで、述べている。

歴史的な干ばつに襲われているのは南アメリカだけではない。北アメリカの西部でも、降水量が減少し、高温乾燥によって山火事の危険性が増加している。

国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が8月9日に発表した報告書は、人間の行動が地球を温暖化させてきたことは「疑う余地がない」と、結論付けている

そして、温室効果ガスの排出量を大幅に削減しなければ熱波や豪雨などの異常気象が増えるだろうと指摘している。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。