トランプ支持者に「私たちは敵ではない、同じアメリカ人です」。バイデン氏が勝利宣言で訴える。

勝利宣言のスピーチで、バイデン氏が自身の支持者だけではなくトランプ支持者にも語りかけた言葉とは
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アメリカの次期大統領に当選確実となった民主党のバイデン氏が、デラウエア州ウィルミントンで勝利宣言のスピーチをした。

11月7日午後20時半過ぎ(現地時間)に次期副大統領となる見通しのカマラ・ハリス氏とともに、ウィルミントンにあるチェイスセンターに姿を見せたバイデン氏。

集まった支持者を前に「私は、この国を分断ではなく団結させる大統領になると誓います。赤い州や青い州ではなく、団結した国(ユナイテッド・ステイツ)にする」と誓った。

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バイデン氏は今回の選挙で、7400万を超える歴代最多の票を集めた。

その一方で、各地でバイデン氏支持者とトランプ氏支持者による抗議活動が起きるなど、分断の深さも浮き彫りになった。

バイデン氏はスピーチの中で、自身の支持者だけではなくトランプ支持者にも語りかけ、お互いに耳を傾けようと訴えた。

バイデン氏がトランプ支持者へ語りかけた言葉は次の通り。

「トランプ氏に投票した皆さん、私は皆さんの落胆がとてもよくわかります。私自身も、選挙で何度か負けたことがあります」

「しかし今、お互いチャンスを与えませんか。互いに厳しい言葉を捨て、温度を下げる時です。もう一度お互いに歩み寄り、相手の言葉に耳を傾ける時です」

「前進するために、私たちは反対の立場にいる人たちを、敵と扱うのをやめるべきです。私たちは敵ではない。同じアメリカ人です」

そして、分断によって生まれた傷を癒す時だとも呼びかけた。

「聖書は私たちに、どんな出来事にも理由があると教えています。作り上げる時があり、収穫する時があり、種をまく時がある。そして癒す時がある。今は、アメリカを癒すべき時です」

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