猫との絆は“ゆっくりと瞬き”すると強められる。最新研究で明らかに

リラックスした笑顔で猫と視線をあわせて目をゆっくり閉じたり開けたりすると…

猫好きの多くは薄々感じていたことかもしれないが、視線を合わせて“ゆっくり瞬き“することが猫との絆を強める可能性があると、最新研究でわかった。

研究はイギリスのサセックス大学とポーツマス大学の研究者たちによって実施され、10月5日に学術誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

研究者たちは「ゆっくりと瞬きを続けることが猫と人間の間でより良い感情のコミュニケーションとして機能する可能性がある、と研究結果は示唆しています」と説明する。

毛布の上でリラックスする猫
毛布の上でリラックスする猫

ゆっくり瞬きは良いサインだと言われてきた

ゆっくりした瞬きとは、猫と視線をあわせて目をゆっくり閉じたり開けたりすること。

猫の行動専門家たちはこれまで、猫が人間に向かってゆっくりと瞬きするのは信頼と安心感のサインだと示唆してきた。

猫の行動専門家のジャクソン・ギャラクシー氏は2019年、ゆっくりとした瞬きは「『あなたを好きです』というよりはむしろ『あなたを信頼しています』『私はあなたが私に危害を与えないと信頼しています』を意味しています」とハフポストUS版に語っている。

今回新たに、「ゆっくりとした瞬き」は猫が示す信頼の証だけではなく、人から猫に対する行為としても効果的である可能性が明らかになった。

他にも多くの専門家たちが、ゆっくりとした瞬きが猫に良い感情を伝え、猫を安心させると示唆しており、研究はこの見解を裏付ける結果になった。

研究者の一人、サセックス大学のカレン・マコーム教授は「猫の飼い主の多くが(ゆっくりした瞬きに)効果があると感じていましたが、それが正しいと示す証拠がみつかってとても嬉しい」と説明する。

どんな実験だった?

猫とゆっくりした瞬きとの関係を調べるため、研究者たちは2つの実験をした。

1つ目の実験では、14の家庭で飼われている21匹の猫たちが、飼い主が自宅で猫にゆっくり瞬きをした時にどう反応するかを調べた。また同じ部屋にいる飼い主が、猫と交流していない時の猫の行動も撮影した。

2番目の実験では、1番目の実験とは異なる24匹の飼い猫たちを調べた。

この実験には、研究者たちが参加。見知らぬ人間である研究者たちが、猫たちに対してゆっくり瞬きをした時と、視線をあわせずに無表情だった時のそれぞれの反応を調べた(視線をあわせないのは、猫たちが長時間のアイコンタクトを脅威に感じるため)。それぞれのコミュニケーションの後、研究者たちは猫に向かって手を差し伸べた。

実験からわかったこと

その結果、1番目の実験ではゆっくりした瞬きをした時に猫たちは飼い主に向かってよりゆっくりと瞬きをしていた。

2番目の実験でも、ゆっくり瞬きした時の方が見知らぬ人(研究者たち)に対してよりゆっくり瞬きをした。さらに、ゆっくり瞬きした後の方が、手を差し出した時に近づいてきた。

ゆっくりした瞬きがなぜ効果的なのか、理由はまだはっきりわかっていない。猫は満足している時やリラックスしている時にゆっくり瞬きをする、と猫の行動専門家たちは考えている。同じように、目を閉じることで安心感を示すこともあるという。

ゆっくりした瞬きが、猫が脅威と受け止める長時間の凝視を避ける助けになると説明するのは、研究に参加したタスミン・ハンフリー教授だ。

同氏はまた、猫と人間のコミュニケーション方法を調べることで、動物保護施設や動物病院での猫の生活環境を改善できると話す。

「猫と人間のより良いコミュニケーション方法を理解することで、猫をよりよく理解し、猫の福祉を改善できます。さらに、猫の社会認知能力についても知ることができます」

ゆっくりと瞬きするという簡単なコミュニケーション方法を、マコーム教授は、飼い猫だけではなく、道端で出会った猫にも試してみることを勧めている。

「これは、猫との絆を深めるための素晴らしい方法です。リラックスした笑顔で目を細め、数秒間目をとじて見てください。猫たちが同じように反応してくれると思います。猫と会話ができます」

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。