シーツを洗う頻度は、どのくらい?長期間洗わないと、こんな問題がある【イギリスの調査】

「思い出した時だけ洗う」と回答した独身男性も12%いました
イメージ画像
Kseniya Ovchinnikova via Getty Images
イメージ画像

シーツ交換は、最も面倒な家事の一つかもしれません。

布団からはいで洗い、格闘しながら新しいシーツを装着する――考えただけでも疲れてしまうような工程です。

特に男性は、そんな大変なシーツ交換をなるべく避けようという人が多いようです。

イギリスの調査で、独身男性の約半数が、4カ月に1度しか洗わないことが明らかになりました。

さらに12%が「思い出した時だけ洗う」、つまり4カ月以上洗わない場合もあると回答しました

シーツ洗濯回数は、性別で大きく異なる結果に

この調査はイギリスの寝具ブランド「Pizuna Linens(ピズナリネン)」が実施したもので、イギリス在住の18歳以上・2250人を対象に、自宅でどれくらい頻繁にシーツを洗うかを尋ねました。

その結果、62%の独身女性が2週間に1回洗っていたのに対し、同じ頻度で洗うと回答した独身男性は29%でした。

また独身男性の45%が、3~4カ月に1回と答えました。

ちなみに、1週間に1度洗っていたのは、独身男性で1%、独身女性で8%でした。

シーツを洗わない理由を尋ねたところ、最も多かったのが「忘れる」で67%。

その他に「今より頻繁に洗う必要があると感じない(38%)」、「やる気が起きない(35%)」「綺麗なシーツがない(22%)」「夜シャワーを浴びるので、シーツは汚れない(18%)」などの回答が続きました。

Aleksey Koldunov / EyeEm via Getty Images

長期間洗わないことで、生じうる問題

確かに、シーツの交換や洗濯は手間がかかりますが、長期間変えなくても大丈夫なのでしょうか?

家事や衣類ケアの専門家、マリー・マーロウ・レベレッテさんは、頻繁にシーツを変えないことで、傷が化膿したり、水虫などの健康問題が発生したりする場合があるとATTNに話しています。

マーロウ・レベレッテさんによると、私たちの体は睡眠中に汗をかき、皮脂や角質などが排出されます。

「長期間シーツや枕カバーを洗わないと、枕やマットなど、シーツよりずっと選択しにくい寝具に、水分が染み込んでしまいます」と説明します。

ニューヨーク大学の微生物学者フィリップ・ティエルノさんも、埃や汗や汚れが、2週間たまるだけで、喉の炎症や鼻づまりなどアレルギー症状の原因になり得ると、2017年のビジネスインサイダーの記事で指摘しています。

イメージ画像
Elena Grigorovich / EyeEm via Getty Images
イメージ画像

それでは、寝具はどれくらいの頻度で洗った方がいいのでしょうか?

ティエルノさんは、掛け布団カバーや枕カバーも含めて1週間に1回は交換すべきだ、としています。

また、掛け布団そのものについて言えば、寝具メーカー「The Fine Bedding Company(ファイン・ベディング・カンパニー)」は6カ月に1回、最長でも1年に1回は洗うよう勧めています。

同メーカーは、掛け布団カバーやパジャマは汗を最初に吸収する役割を果たすだけで、掛け布団にも短時間でバクテリアや体液がたまる、としています。

掛け布団の洗い方は、洗濯表示に従うことをお勧めしますが、一般的に羽毛布団は自宅で洗わない方がよいとされています。合成繊維であれば、自宅で洗えるものも多いようです。

ハフポストUK版の記事を翻訳・加筆しました。