爆撃の中でも希望はある。防空壕となったキエフの地下鉄で遊ぶ子ども達【動画】

階段のスロープをすべり台代わりにして遊ぶ、ウクライナの子ども達の動画が世界に拡散。多くの人の心を揺さぶっています。
ロシア軍のミサイルで破壊されたキエフ北西部のショッピングモール(3月21日撮影)
ロシア軍のミサイルで破壊されたキエフ北西部のショッピングモール(3月21日撮影)
SOPA Images via Getty Images

ロシア軍の爆撃が続くウクライナの首都キエフで撮影された動画がSNSで拡散し、世界の人々の心を揺さぶっている。

そこには、防空壕となった地下鉄のスロープで歓声を上げながら、遊ぶ子どもたちの姿があった。これを見た人々から「子どもたちの笑い声は未来を意味する。ウクライナには未来がある」「遊びがある限り、爆撃の中でも希望はある」と勇気づけられる声が続出している。

■投稿者「子どものころキエフで過ごしましたが、今はこうなっています」

市街地への爆撃が続くキエフには、3月11日時点で全人口の半数にあたる約200万人が残っている。地下鉄の構内を防空壕代わりにして、多くの市民が避難している。

そんな中で、映画監督のPavel Suslyakovさんが「子どものころキエフで過ごしましたが、今はこうなっています」として2本の動画を3月21日ごろ、Instagramに投稿した

動画は2つあり、いずれも地下鉄の階段の横にあるスロープで遊ぶ人々の様子が納められている。1つ目の動画には2人の子ども達が映っており、水色の上着を着た子が、うつ伏せになってスロープをすべり降り、「きゃー!」と歓声を上げている。赤い上着を着た子は近くの人に話しかけながら、手すりを持って駆け下りている。2つ目の動画には両親とみられる男女が同じくスロープをすべり台代わりにして遊んでいる姿が撮影されている。

ウクライナの政府関係機関「ストラトコム・センター」のTwitterは、3月22日にこの動画を紹介。「ウクライナの子供たちは、子供時代を楽しんだり、遊び場で楽しんだりする代わりに、晴れた日々を防空壕で過ごし、地下で楽しむ方法を見つけなければなりません」と投稿している

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