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知っている漢字が使われているのに読めそうで読めない難読漢字を紹介します。
今回のお題は「魂消る」。
さて、なんと読むでしょう?
ヒントは、平野ノラさん。

時事通信社
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正解は、「たまげる」。
びっくりする、驚くという意味で使われる言葉です。
作家の空木春宵さんによると、元々はひどく怯えることを意味する「たまぎる(魂切る)」が時を経て強い驚きを表すようになり、さらに「たまげる(魂消る)」という音でも使われるようになりました。
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学研の『全訳古語辞典』は、平家物語で使われていた「たまぎる」の例に、「おびえ気絶するほど驚き」と言う意味を紹介しています。
名作で「魂消る」が使われることも
新聞などでは、「たまげる」はひらがなで書きますが、文学では 「魂消る」という表現が使われていることもあります。
一例を紹介しましょう。
夢野久作『骸骨の黒穂』
「突然、家の中からケタタマシイ叫び声が起った。魂消るような女の声で…」
夏目漱石『坊っちゃん』
「いかめしい後鉢巻うしろはちまきをして、立たっ付つけ袴ばかまを穿はいた男が十人ばかりずつ、舞台の上に三列に並ならんで、その三十人がことごとく抜き身を携さげているには魂消た。」
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以上のように、「魂が消えるほど驚くから”たまげる”」と覚えると良さげ。
平野ノラさんの決め台詞「おったまげ〜」は、漢字で書くと「御魂消〜〜」になるのかもしれませんね。
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