寒い日の換気、どうすれば? 部屋の温度を下げないように空気を入れ替える方法【新型コロナ】

冬場に、新型コロナウイルス感染拡大リスクの一つの「換気の悪い密閉空間」を改善するため、換気の方法はどうしたらいいのか。
新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、窓を開けて授業を受ける子供たち=2020年11月、ドイツ西部で
新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、窓を開けて授業を受ける子供たち=2020年11月、ドイツ西部で
INA FASSBENDER via Getty Images

新型コロナウイルス感染拡大リスクの一つの「換気の悪い密閉空間」を改善するため、冬場の換気の方法はどうしたらいいのでしょうか。厚生労働省が11月27日に発表しました。

室温変化をせずに、換気をするにはどうすれば良い?

・一方向の窓を少しだけ開けて常に換気
常に開けているのがポイントです。窓を開ける幅は、居室の温度と相対湿度をこまめに測定しながら調節してください。

・開けている窓の近くに暖房器具を設置
開けている窓の近くに暖房器具を設置すると、室温の低下を防ぐことができます。ただ、燃えやすい物から距離をあけるなどして、火災の予防に注意してください。

・二段階換気
人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して、少し暖まった状態の新鮮な空気を人のいる部屋に取り入れます。この「二段階換気」も、室温変化を抑えるために有効です。

部屋の温度は18℃以上に保ちつつ、湿度にも注意したいところです。湿度はエアロゾルの拡散に影響を与えるので、湿度40%以上に維持できる範囲内にしましょう。湿度を保持するために、加湿器を併用するのも良いということです。

厚労省によると、部屋の温度および湿度を18℃以上かつ40%以上に維持しようとするために、窓を十分に開けられない場合は、持ち運べる空気清浄機を併用すると良いということです。

効果的な空気清浄機の置き場所は?

・人の居場所から10平方メートル(6畳)程度の範囲内に空気清浄機を設置すること

・ 空気のよどみを発生させないように、外気を取り入れる風向きと空気清浄機の風向きを一致させること。空気がよどまないようにすることがポイントです。

・空気清浄機は、HEPAフィルタによるろ過式で、かつ、風量が毎分5立方メートル程度以上のものを使用すること

人が集まる部屋では、上手に換気をしながら、冬の寒さも乗り切っていきましょう。

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