2020年03月02日 20時14分 JST | 更新 2020年03月02日 20時17分 JST

「無意識に恋愛のハードルが上がっているかも」1000件以上の声から見えてきた“出会い方の多様性”とは?

ハフポスト日本版では、2020年1月から2月にかけて「恋愛したいけど良い出会いがない理由」についてコメントを募集した。

「なぜハフポストがペアーズの広告を出しているの?」

ハフポストに日本版に、こんな疑問の声が寄せられた。しかし、スタンフォード大学の調査※1によると、アメリカでは39%のカップルがオンラインで出会っているというデータもある。出会い方の多様化は、思っている以上に進んでいる。

ペアーズは、「恋愛したいけど出会いがない」人を応援するサービス。ハフポストはこれまで、「多様な恋愛や結婚のかたち、恋愛や結婚をしない選択肢」も大事にしてきたが、ハフポストとペアーズの根底にある考え方は同じだった。「恋愛はするもしないも自由」。「恋愛したくても良い出会いがない」という人もいるし、恋愛のかたちも出会いのかたちも多様だ。

では、恋愛したい人たちにとって、何が恋愛のハードルになっているのだろうか。Twitter上で「恋愛したいけど、良い出会いがない理由」について意見を募集したところ、1000件を超えるリアクションをいただいた。

キャプチャ
Twitter上でコメントを募集した

一部を紹介しながら、「恋愛したいけどできない」人のハードルについて考えていきたい。

最も多かったのは「職場に出会いがない」

まず一番多く寄せられた意見は、1日の中で多くの時間を過ごす「職場」が原因で良い出会いがない、という意見。

「職場が同性ばかりだから。シフト制で土日も仕事だから、普通の会社勤めの人とは休みが合わない」

「既婚者ばかりの職場 土日祝日休みの日がない」

「転勤族だから…?」

ブライダル総研の「恋愛・婚活実態調査2019」※2によると、「良いと感じられる出会い方」について、職場や仕事関係が1番多く、現在恋人がいる人で81.9%、恋人がいない人で77.3%だった。職場の出会いは「自然な出会い方」だから良い、と感じる人が多いようだ。

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一方で、「職場は絶対に対象外! 家も職場も一緒なんて耐えられない」などの意見も見られた。

国立社会保障・人口問題研究所が2015年に実施した「出生動向基本調査(独身者調査)※3」によると、約30年近く前は「職場や仕事で出会った夫婦」は35.1%だったのに対し、2015年には28.2%まで下がっている。

「どうやって出会うか」より「誰と出会うか」

他にも、「出会いの場に出かけないから」という意見も多く見られた。

「お酒が飲めないので居酒屋行ったりしないし飲み会へも行かないから」

「恋愛したいけど、みんな職場と家の往復ばっかりだから、なかなか新しい出会いはないんだよね、きっと」

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前出のブライダル総研の調査によると、恋人がいない人に比べて、恋人がいる人の方が「友人紹介」「婚活サービス」といった“自身のコミュニティ外での出会い”も良いと感じている割合が高い。一方で、こんな意見も寄せられた。

「恋愛あきらめモードから脱出したホントの理由。 父に一度も恋人を紹介することもなく、恋愛話を語らうこともなく突然、他界。当時は悲しい気持ちばかりだったけど、少しずつ前を向けるようになった時に、私の恋愛を心配していた父を思い出した。そしたら、自然と行動してたな」

「最近はマッチングアプリも色々あるし、イベントも多い。恋愛できないのは「出会いがないから」とは流石に言えないなぁ。自分のことだけど」

きっかけや出会い方は人それぞれで、優劣もない。「お酒が苦手」「忙しい」という人にはマッチングアプリやSNSなどの選択肢もある。大事なことは「どうやって出会うか」より「誰と出会うか」ではないだろうか。

自分でハードルを高くしている

20〜30代のハフポスト読者の意見も聞いてみた。「良い出会いがない」原因について、どう考えているのだろうか。

フリーランスで働く30代女性は、「無意識に恋愛のハードルが上がっているのかもしれない」と話す。

「20代の頃、環境に恵まれて美味しいものを食べたり、貴重な経験をたくさんしてきた。自覚していなかったが、同い年や年上に求めるものが高くなっているのかもしれない」

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会社員の20代男性も、「ある意味自分で自分にプレッシャーをかけすぎているかも」と語る。

「30歳目前で、今度付き合う人とは結婚する年齢だと思うと、色々考えすぎてプレッシャーを感じている部分はありますね。結婚するならちゃんと稼がなきゃと思う反面、転職するなら今がラストチャンスなんじゃないかとか……」

過去の経験と比較してしまう、「30歳になること」など社会的なイメージに縛られてしまうなど、自分でハードルを高くしてしまうことで生まれる、出会う相手との“ギャップ”も「良い出会いがない要因」と言えるかもしれない。

ブライダル総研のレポート※4によると、出会い方によって「自分の希望と合致する項目」の多さに差が出ている。例えば職場と婚活サービスでの出会いを比べた時、恋活、婚活アプリを含む婚活サービスの方が圧倒的に「自分の希望と合致する項目」が多かった。

また、『米国科学アカデミー紀要』に発表された研究※5によると、オフラインで出会ったカップルは離婚率が7.5%以上だったのに対し、オンラインで出会ったカップルは離婚率が6%以下と低く、結婚に対する満足度も高かったという。

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rear view of a couple walking on the street

出会う相手と価値観が合わない、という人は、出会い方を変えてみるのも手ではないだろうか。

例えば「価値観が合う人と出会いたいけれど、面と向かっては言いにくい」という人には、ペアーズの新機能が役に立つかもしれない。プロフィールに「わたしの大切な価値観」として、自分の恋愛ルールや価値観を書き込めるようになった。自分に合った“出会い方”を考えてみるのも大切だ。

NHKへ「マッチングアプリを遊びとだけとらえないで」

「職場での出会い」の状況は、時代背景とともに少しずつ変化が見られる。また、「出会いの場に出かけない」という人にも、マッチングアプリやSNSなど選択肢が増えてきた。

先日NHKのSNSに投稿されたエピソードが、そんな時代の流れを表しているように思う。

NHKのとある番組で『マッチングアプリにハマる人』を放送した後、視聴者から「遊びではなく、まじめに婚活する人が見たい」というリクエストが殺到した、というのだ。おそらく制作側が意図した「マッチングアプリ」のイメージと裏腹に、「一つの出会い」として扱ってほしいという視聴者が多かったからではないだろうか。

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ハフポストは、時代とともに、「出会い」は変わっていくと考えている。かつてお見合い結婚が主流だった時代から、恋愛結婚が主流になったように、ネットもまた出会い方の一つではないだろうか。

もちろん、どんな出会いにもリスクはある。そのリスクに適切に向き合うことは、マッチングアプリ側にも、私たちにも求められることだ。

時代とともに変わる恋愛のかたち。年齢や性別、世間の常識にとらわれず、私たちは自由になった? それとも、まだまだ変わらない?

「ネットで恋愛はアリ? ナシ?」「良い出会いってどこにあるの?」「こんな恋愛はどう?」ハフポスト日本版では、ホンネで恋愛をみなさんと一緒に考えていきたいと考えています。

#語ろうホンネで恋愛」であなたのご意見を聞かせてください。

 

※1 How Couples Meet and Stay Together 2017

※2 ブライダル総研「恋愛・結婚実態調査2019」

※3 国立社会保障・人口問題研究所「出生動向基本調査2015(独身者調査)」 

※4 ブライダル総研「自律的出会いの提言レポート(2017)」

※5 Marital satisfaction and break-ups differ across on-line and off-line meeting venues