サッカードイツ1部リーグで3月18日に行われた第27節・ボーフムvsボルシアMGの一戦は、試合後半に観客席から投げ込まれたビールのカップが審判の頭部を直撃したことを受け、途中で打ち切られる事態となった。
SNSでは悪質な行為に対し、非難の声があがっている。いったい何が起こったのか。
審判の身に起きたサポーターによる悪質行為
批判が寄せられた行為は、ボルシアMGが2-0と2点をリードして迎えた後半24分に発生した。GOALJapanは公式Twitterでその際の映像を公開している。
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映像ではまず、主審が笛を吹きプレーが一度中断。主審はすぐさま副審のクリスチャン・ギッテルマン氏の元に駆け寄った。
副審は立膝をついて自身の頭を気にする素振りを見せ、両チームの複数の選手たちが心配そうに副審に駆け寄る姿もみられた。
選手たちは観客席の方に向かって抗議していた。
実は、スタンドから投げ込まれたと見られるプラスチック製のカップが副審の後頭部に直撃。実況も「It was a fool(ばかけたことだ)」と非難した。
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審判団と選手はピッチから引き揚げ、試合は途中で打ち切られる事態となった。負傷した副審のギッテルマン氏はその後、病院で手当てを受けたという。
ボーフムは公式サイトでドイツサッカー連盟(DFB)のスポーツ裁判所の決定で試合結果がボルシアMGの勝利扱いとなったことを報告し、サポーターによる悪質な行為について謝罪した。
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27日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)に出演したスポーツジャーナリストの中西哲生さんはこの件について「観客にもフェアプレーを(求めたい)」と指摘。サポーター側に改めて呼びかけた。