象やラクダとムツゴロウさん。動物との触れ合いはいつも愛と笑顔に溢れていた【画像集】

写真から、動物への愛が伝わってきます。

「ムツゴロウ」の愛称で親しまれた作家の畑正憲さんが5日午後5時53分、心筋梗塞のため、北海道中標津町の病院で死去しました

1980年から21年間続いたテレビ番組シリーズ「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」で動物と触れ合う姿が印象に残っている人も多いのではないでしょうか。

畑さんは近年、YouTubeインスタグラムでも発信を続けていました。写真を交えながら経歴を振り返ります。

幼い頃は満州に

公式サイトなどによると、畑さんは1935年福岡市生まれ。幼い頃に家族と満州に渡り、現地で小学校に通ったのち、中学・高校は大分県で過ごします。

インスタグラムでは、1歳のころの兄とのツーショットも公開されていました。

▼向かって右が畑さん。面影があるような…

その後は東京大学などを経て、学習研究社映画局に入社。記録映画制作に携わったのち、作家としての活動を始めます。

1968年には、著書「われら動物みな兄弟」でエッセイスト・クラブ賞を受賞。1971年に北海道の無人島に動物を連れて移住、翌年には北海道浜中町で「動物王国」をつくり、1978年には北海道中標津町に自宅とムツ牧場を設立します。

「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」で大人気に

▼スリランカで象と戯れる畑さん

1980年から始まったテレビ番組シリーズ「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」では、動物との触れ合いが人気に。しかし、ブラジルでの収録中にライオンに指を噛まれて右手中指の第1関節を失うという事故もありました。

畑さんは2021年に文春オンラインで公開されたインタビューの中でこの事故について振り返り「怖くなったり恨んだりはしていませんね。指を檻にかけていた人間が悪いんですから」「お蔵入りになりかけましたけど、お願いして放送してもらいましたよ。だってライオンはそういう生き物じゃないですか」とコメントしています。このインタビューの中では、動物番組の理想について「動物たちのありのままを受け止める」ことだとも語っています。

1986年には映画『子猫物語』を監督し大ヒットを記録。 2001年にテレビ番組シリーズ「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」は終了し、2004年には東京サマーランドの観光施設として「東京ムツゴロウ動物王国」が開園しますが、客足が伸びず2007年に閉園しています

その後もエッセイの執筆や個展の開催、テレビ番組への出演など精力的に活動。近年は公式YouTubeも開始し、自身の生い立ちや動物との触れ合いについて語るなどしていました。

SNSでは「動物を大事にする姿勢が本当に大好きでした」「ムツゴロウ動物王国、当時の映像また観たいな」「子どもの頃、テレビで拝見する度にワクワクしていました」など、追悼する声が相次いでいます。

【動物と畑さん写真集】

▼ラクダと畑さん

▼ブラジルで。いつも距離が近いです

▼アイルランドで、アイリッシュ・ウルフハウンドとともに。こういう笑顔が印象に残っています

▼草競馬をする畑さん

▼近年はYouTubeにも出演していました

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