乗客に無視されたゴンドラ船頭のある忠告。乗客全員が冷たい運河に投げ出されるはめに（ベネチア）

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水の都ベネチアで観光名物となっているゴンドラがひっくり返る事故が起きた。船頭の「座って」という忠告を無視した乗客が、自撮りに夢中になったことが原因とみられている。

CNNによると、事故が起きたのは12月3日。イタリア・ベネチアで5人の観光客グループがゴンドラに乗って運河を進んでいた。

地元ゴンドラ協会の広報担当者は取材に、船頭が乗客に対してゴンドラの上で立ち上がったり、動き回ったりしないように案内したと説明。しかし、言葉がうまく通じず伝わらなかったようだ。

ガーディアンによると、ゴンドラはサン・マルコ広場近くの橋のところでひっくり返った。船頭にとって一番緊張するのがゴンドラのバランスが取りづらくなる橋の下を通過する時だという。乗客たちが忠告を無視して立ち上がって自撮りを続けたため、ゴンドラは転覆。船頭が助ける間もなく、乗客たちは冷たい運河に投げ出された。

事故の様子を捉えた動画には、全身が運河に浸かり、ひっくり返ったゴンドラにしがみつく人々が映っている。

乗客たちは泳いで岸辺にたどり着くことができた。1人が携帯電話を失くしたものの、けが人は出ていないという。