女性議員の画像をニュース番組が加工し放送➡︎謝罪。胸を大きく腹部を露出

パーセル氏は自身の画像が女性性を誇張するかのように加工されたことについて、「男性の国会議員に同じことが起きるとは思えない」と指摘。根底にジェンダー問題があると訴えています。

ニュース番組で使った女性の国会議員の写真を加工していたとして、オーストラリアのテレビ局が謝罪した。画像編集ソフトを使って議員の胸を大きくし、着ていたトップスを短くして腹部が見えるスタイルに加工していた。

画像を加工されたのはジョージー・パーセル議員。パーセル氏は問題の写真が放送された翌日の1月30日、自身のSNSに加工前と加工後の2枚の写真とともに「メディアによって私の体と衣服がフォトショップで加工されました。大きくされた胸と露出度の高い服装を見てみてください」と投稿した。

議員の写真を加工したニュース番組の責任者は同日、「前日のニュース番組で使った写真に誤りがあった」とし、パーセル氏に謝罪した。

BBCガーディアンなど大手メディアも問題視し、取り上げている。

ナインニュースメルボルンでディレクターを務めるヒュー・ネイロン氏の説明によると、まず番組のグラフィック部門がニュースで使うパーセル氏の画像をオンラインで入手した。放送仕様にあわせてサイズを変更した際に、フォトショップの自動化で元の画像に加工が施されてしまったという。

テレビ局は今回の加工について意図的ではなかったとしたが、フォトショップを提供しているアドビの見解は異なるようだ。

アドビの広報担当はガーディアンの取材に「生成AI機能を使うには人間の介入が不可欠だ。画像を加工するにはどんな類のものであっても人間の介入と承認が必要になる」と答えている。

パーセル氏は自身の画像が女性性を誇張するかのように加工されたことについて、「男性の国会議員に同じことが起きるとは思えない」と指摘し、根底にジェンダー問題があると訴えている。

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