桜の「600℃の法則」とは?開花時期の目安は簡単に計算できるんです

東京では早ければ再来週にも桜が開花する予想です。
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いよいよあと2週間ほどで桜の開花が始まろうとしています。東京では早ければ再来週にも桜が開花する予想です。

今回は、簡単な計算で開花の時期の目安がわかる「600℃の法則」をご紹介します。
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桜の開花メカニズム

桜の花芽は、開花前年の夏にはできています。それが秋から冬にかけて、生長しないように休眠状態に入って年を越します。そして充分に低温刺激を受けた後に気温がぐっと高まった段階で休眠から目覚めます。これを「休眠打破(きゅうみんだは)」といいます。
休眠打破の仕組み
休眠打破の仕組み
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気象情報会社などが行う開花予想では、この休眠打破の日を起算日として、温度変換日数を積算し、地点毎に定めた日数に到達した日を開花日と予想します。

自分でも簡単にできる予想の仕方

そういった複雑なやり方を取らずとも、実は東京・靖国神社にある桜の標本木については「600℃の法則」と呼ばれる手順を使えば、手軽におおまかな桜の開花を予想できます。内容はいたって簡単。

【600℃の法則】
2月1日以降の日最高気温の合計が600℃に達すると開花とする


つまり、2月1日を「休眠打破の日」と仮定して開花予想の起算点に設定し、そこから毎日の最高気温を足し算していくだけで桜の開花予想ができるのです。

これで実際に予想が当たるのでしょうか。今回、2010年〜2022年までの13年間について、気象庁のデータから東京都における600℃の法則の精度を調べてみました。
東京都心で日最高気温の積算値が600℃に到達した日と開花の観測日の差 正の方向は開花日のほうが遅かったことを、負の方向は到達日のほうが遅かったことを示す
東京都心で日最高気温の積算値が600℃に到達した日と開花の観測日の差 正の方向は開花日のほうが遅かったことを、負の方向は到達日のほうが遅かったことを示す
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このグラフは、2月1日から毎日の最高気温を足して“600℃を超えた日”と、“実際に開花が観測された日”の間に何日の誤差が生じていたかを示したものです。最大でも3日しかずれていないというのは、なかなかの精度ではないでしょうか。
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今年の「600℃の法則」は?

2月1日から開花日までの日最高気温の積算
2月1日から開花日までの日最高気温の積算
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今年は2月中旬に極端に暖かい日が多かったため、2月後半には積算気温がトップクラスに高い状態となりました。ただ、2月下旬からは気温が平年並み程度に戻り、最高気温も平年より低い日がしばしばあり、積算気温の角度はなだらかになっています。

この先の予想(桃色破線)をみると、昨年のグラフよりもなだらかな様子が見えてきました。週間予報の気温を積算すると、3月15日前後にようやく550℃に達することが示唆されています。

過去最も早かった2021年や2023年(3月14日)ほどの早さでの開花は難しいかもしれません。それでも平年よりは早めの開花になる可能性が高そうです。ウェザーニュースでは明日6日(水)に第五回桜開花予想を発表予定です。

なお「600℃の法則」はあくまで東京の標本木における経験則ですので、皆さんのお近くの桜の開花予想はウェザーニュースの桜Ch.をぜひご活用ください。
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