ハンディーファン、他のごみと混ぜて捨てるとこうなる。実験動画をNITEが公開、行政も注意喚起

「ハンディファン」を捨てる際は注意が必要です。
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show999 via Getty Images
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製品評価技術基盤機構(NITE)が、携帯可能な小型扇風機「ハンディファン」の捨て方について注意を呼びかけている。

ごみ収集車などで火災の恐れ

NITEは4月16日、公式X(@NITE_JP)に「ハンディファンにもリチウムイオン電池が入っていることが多いです」と投稿。

添付された実験動画を見ると、ハンディファンを機械で押しつぶすと、ボウっと炎が上がる様子が映っている。

リチウムイオン電池とは、繰り返し充電・放電できる電池のこと。東京消防庁によると、同電池は電解液として可燃性の有機溶剤を使用しているため、衝撃などで内部の正極板と負極板が短絡し、急激に加熱された後、揮発した有機溶剤に着火して出火することがあるという。

NITEは「ごみ収集車やゴミ処理場などで火災の恐れがある」とし、「廃棄の際は使用されている電池に応じて処分方法を確認しましょう」と呼びかけている。

なお、東京都荒川区もウェブサイトで、モバイルバッテリーやハンディーファンなどを不適切な方法で処分した場合、ごみ収集車両や処理施設で火災が発生し、大きな事故につながると注意喚起。他のごみや資源と混ぜず、正しく分別・排出するよう発信していた。