
世代ごとに独特のクセはある。ミレニアル世代とZ世代はわずか数年しか離れていないが、文化的にはまるで別世界のように感じることもある。
コミュニケーションの取り方から、仕事や生活、さらには推し活への向き合い方まで、両者はときに衝突し、相手をイラつかせることもある。
そこでハフポストUS版は、アメリカのZ世代に、ミレニアル世代の行動でイラっとしたりストレスを感じるものについて聞いた。もちろん、こうした習慣は同じ世代内でも個人差があるが、一定の傾向やパターンは見えてくる。
若者のリアルな声を紹介しよう。
1. 不気味な句読点
「マルハラ」は日本だけではないようだ。
「私にとって、ミレニアル世代の『ゾッ』とする行動は、三点リーダーやピリオドを頻繁に使うこと。『Sure(もちろん)…』や『Thanks(ありがとう).』といった返事をもらうと、まるで自分がまずいことをしたかのように感じる」
ーEthan Hillis、TikTokクリエイター
2. 見た目を重視しすぎ
「ミレニアル世代はなんでも綺麗に整えたがる傾向がある。Z世代もその傾向はあるけど、ミレニアルはソーシャルメディアの隆盛期に育ったから、音楽フェスで好きなアーティストを聴いたり、ブランチで友達とドリンクを楽しむよりも、インスタグラムに良い投稿を上げることに意識が向きがち。それは、目の前の瞬間を楽しむのではなく、SNSを通じて間接的に生きるという文化を助長していると思う」
ーMadelin Kerestman、TikTokクリエイター
3. 受け身だけど攻撃的な言い回し
「職場での、受け身だけど攻撃的な言い方にはすごくストレスを感じる。『前回のメールにも書いたとおり』『ちょっとしたリマインダー』『再度確認するけど』…って全部」
ーEthan Hillis
4. 世代間で競争的になりがち
「経済問題の話をミレニアル対Z世代という対立にして、私たちみんなが苦労していることや、それぞれの時代に特有の問題があると理解しようとしない」
―Ayana Williams、デジタルマーケター
「なぜ世代間で張り合おうとするの?ミレニアル世代は常に自分たちの世代と比べて『君たちは楽だよね。私たちの時代は…』と言うように感じる。ミレニアルは大変な時期を経験してきたから、私たちの世代に多少の恨みがあるのかもしれない。実際には、Z世代も前の世代が経験していない多くの課題に直面しているのに」
―Lavinia Gabriele、スタートアップマネージャー、Z世代団体「The Z Suite」メンバー
5. 境界線の欠如
「多くのミレニアル世代は職場での境界線が曖昧だと思う。勤務時間が明確でなく常に対応を求められたり、個人的な質問をしてきたりする。ミレニアルは考えをオープンにする傾向が強くて、自分が話したくないことまで踏み入って質問されると少しストレスを感じる」
―Lavinia Gabriele
6. 完全に終わるまでリラックスできない
「ミレニアル世代には、常に『戦場にいる』ような強いハッスル文化があって、人生は体験するよりもサバイバルだと考えていることがある。大きな課題や新しいプロジェクトがあると、ミレニアルは『どうやって乗り切ろう…』と感じていることが多くて、Z世代はもっとリラックスした態度で取り組む。もちろん、Z世代だって気にしていないわけじゃなく、野心的だし全力を尽くす。
私の周りのミレニアルたちは、何かを計画すること、そしてその計画がある程度完成するまですごくストレスを感じている傾向がある」
―Angel Aileen、テック系美容企業勤務、The Z Suiteメンバー、テック系美容企業勤務
7. 承認や情報の共有をあまりしない
「Z世代はSNSの世界で育ったから、常にドーパミンの報酬を求める傾向がある。だから職場では、仕事をした際に認められたいと感じる。「承認」の感じ方は人それぞれだけど、それがないと落ち込む。ミレニアル世代はそれに必ずしも気づかないけど、Z世代を認めてくれるミレニアルのいるチームは雰囲気が良い。
情報共有も同様で、Z世代は仕事の全体像を知りたいから、ミレニアルがそれを共有してくれれば同じ目的意識を持って働いていると感じやすくなる」
―Angel Aileen
8. 過剰なコミュニケーション
「Slackに小説かと思うほど長文を書いていることがある。メッセージアプリでエッセイを書かれてもムリ」
ーEthan Hillis
「テキストメッセージのやり取りでは絵文字がやたら多く、ミームをスクショで送ってくる。直接アプリで送ればいいのに。そしてミームもあまり面白くない」
― Lavinia Gabriele
9. 「例え」を理解できないと思っている
「私たちの中には、1990年代後半〜2000年代初頭の文化を覚えている『ミレニアル寄りZ世代』もいるのに、それを認識していない」
― Ayana Williams
10. ミレニアルポーズ
「動画の冒頭で話し始める前のあの間。カットすればいいのに」
― Ayana Williams
11. ワークライフバランスの過剰意識
「ワークライフバランスを重視しすぎる傾向がある。私は医学生として『いっぱい学び、いっぱい遊ぶ』の精神を大事にしている。でもミレニアル世代はワークライフバランスの考え方が強すぎて、境界線を言い訳に手抜きする文化を正当化しているように感じる」
ーMadelin Kerestman
12. テイラー・スウィフトへの執着
「完全に個人的な好みだけど、私はミレニアル世代と『スウィフティ(テイラー・スウィフトの熱狂的ファン)』を結びつけてしまう。テイラー・スウィフトは才能あるアーティストだけど、ファンが過剰に熱中しすぎることがあり、それは理解しがたい」
ーMadelin Kerestman
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。